〈New〉60周年を迎える新年度の幕開けです!-その1

桜が満開となった先日開かれた法人全体職員会議の様子を、今回から3回に分けてお伝えします。

今年度は、10月に創設60周年を迎える大きな節目。先人に感謝と尊敬の念を抱き、決意も新たに新年度の幕開けです!

 

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法人全体職員会議とは、全職員が一堂に集まるもっとも大きな会議で、新年度が始まる4月と、新年を迎える1月に行われます。 今日も、夜勤者などを除く職員200名以上が一堂に会しました。

 

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まず今回のブログでは、市川知恵子理事長が挨拶で述べられた、社会福祉法人としての使命、また法人を取り巻く社会状況や名張育成会の課題についてお伝えします。

 

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まず社会福祉法人は、社会から質の高い仕事をしてほしいという期待と要請があります。それに応えるためには、社会的弱者や地域のニーズに対応して、制度や補助金とは関係なく、困っている人達の支援を実践するという高い志が必要です。

名張育成会は今から60年前、知的障害児が成人したのちに、自立支援を受けることを切望する親の願いに応え、全国の良き志が結集して創設されました。

名張育成会のDNAは、先駆けてニーズに応える「先駆性」です。道がなくてもそこに支援の必要な人達がいるのであれば踏み出していく。それが困難な事業であったとしても、あえて取り組むことが私たちの使命だと思ってきましたし、その意思は現在も1ミリたりとも動いてはいません。

 

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人口減少社会の中で、社会保障制度は非常に難しい局面を迎えつつあります。そして日本中に覆いかぶさっているのが労働力不足です。ワークライフバランスを高めつつ人手不足を補うために、一人ひとりの工夫と職場全体の取り組みで、労働生産性を上げるよう取り組まなければなりません。記録の書き方、手順書の見直し、会議のあり方など、業務の見直しを進めてください。

次に求めるのは徹底したプロ意識です。そしてプロ意識の醸成です。自分の資質、能力の向上に向け自己啓発を行い、利用者や地域に貢献していただきたいと思います。

 

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私たちは社会に必要であり、他に実践する人がいない事業については継続させることが責務だと思います。そのためには財務体質の強化が必要だということをしっかりと理解して下さい。

そして財務体質の強化とともに重要なことは支援の質の向上です。支援の質は、皆さんお一人おひとりにかかっています。利用者のもっとも大切な環境、それは職員です。職員の質で利用者の生活の質が左右されるのです。そのことをしっかりと胸に叩き込んで日々の仕事に向き合ってください。

60年目を迎えるにあたり、今後とも創設時の先駆性というDNAを受け継ぎ、経営理念を掲げ地域に貢献していく覚悟です。この一年、一日々をていねいに誠実に、そして真摯に皆さんと一緒に歩んでいきます。どうか宜しくお願い致します。

<つづく・・・次は23日更新予定です>

 

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〈Training〉新入職員研修を行いました

平成30年度採用(4月1日)の新卒採用職員と中途採用職員が一緒になって、新入職員研修を行いました。

 

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今回の研修は、「ビジネスマナー」。そのねらいは「1.組織について考える、2.マナーの基礎を学び仕事を円滑に進める」です。

座学とテーブルディスカッションを繰り返しながら徐々に知識を深めていくのですが、午後からのテーブルディスカッションでは、みんなの距離がグっと縮まった感じでした!

 

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トランプをして遊んでいるのではありません(笑)2班に分かれ、ある課題について全員で話し合っているところなのです。

 

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実は、課題をゲーム感覚で進めていくプロセスで、組織に必要なことや役割の重要性について学んでいるのです!でも、すごく楽しそう♪

 

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このようにみなさんが楽しそうだと、支援を受ける方もきっと楽しくなりますね!!

 

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「このテーブルディスカッションには、実は組織が持つ様々な要素が含まれているのです。」と説明を受けて、みなさん納得の様子。

 

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さて、今日のメモはまだほんの1ページ。これから色々とメモを取り、何冊ものメモ帳を積み上げていきましょう。その高さは、皆さんのプロとしての証にもなるのです。ガンバレ、フレッシュさん!!

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〈New〉またひとつ大きくなったね!

名張市北部に位置し、豊かな自然と歴史遺産に恵まれた地で子どもの成長を育む「みはた虹の丘保育園」。この春、年長組の園児が卒園し、新入園児や進級した在園児は保育園での新しい生活が始まりました。この1年を通じ、子どもたちはそれぞれに、またひとつ大きくなりました!

 

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みはた虹の丘保育園は、工夫されたしつらえのある木造園舎、また森のような園庭と4つの保育方針で、子どもの「生きる力」を育んでいます。右のリンクでブログがご覧になれますよ!

 

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3月下旬の少し肌寒い日に、卒園児30名の保育園修了をお祝いする卒園式を行いました。それぞれ入園した当初のことを思い、その成長ぶりに感動した瞬間です。

 

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元気よく歌ってくれた園児としての最後の合唱「ぼくはここからはばたいてゆくよ・・・あたらしい明日へ~♪(涙)」。あと2週間もすればピッカピカの小学生!もっと大きく羽ばたいて、また元気な姿を見せにきてネ!!!

 

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そして10日後、こんどは新入園児17名を迎え、118名の進級児とともに「はじまりのつどい」を行いました。今日から、135名の新しい生活が始まります。(人数は4月1日現在)

 

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3~5歳児の、新しい担任の先生は誰かな~?

 

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こちらは、0~2歳児クラスの新しい担任の先生。

実は先生たちも成長しているのです!誰もが新しい気持ちでこの1年、またひとつ大きくなる園児に寄り添い、見守ってまいります!

みはた虹の丘保育園http://www.n-ikuseien.jp/mihata/ 

〈MiRAi〉広報紙MiRAi4月号を発行しました

こんにちは、MiRAiです。さて、名張育成会広報紙MiRAi3月号を発行しました。

今月号の特集は「温かいご支援に心から『ありがとう』」

 

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昭和33年、日本初の児童・成人一貫施設として「名張育成園児童寮」が誕生して以来、数え切れないほどの方々に支えていただきました。今回はその中から代表して2団体の社会貢献活動をご紹介し、改めて地域の皆様に感謝の意を表したいと思います。

 

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裏面で隔月にお届けしている、名張育成会の看護師によるマメ知識。今回は、「笑いの力で免疫力アップを!」。笑いによる心身への効果が注目されています。作り笑いでもOKとのこと。明るく過ごして健康になりましょう!

広報紙MiRAiは、右のリンクボタンから閲覧できるようになりました。どうかご覧ください!

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〈Think〉自ら最善策を見出す「事例検討」

名張育成会では、様々な研修や勉強の場が設けられています。臨床心理士久保義和先生による「事例検討」もその一つ。今回は、その様子をご紹介します。

 

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事例検討とは、利用者さんが抱える課題について、担当している職員が自ら「最善」の解決策が探り出せるよう、久保先生のアドバイスによって思考を深める研究の場で、今後の支援に活かされます。

 

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毎月2事例を、各施設持ち回りで担当します。また当該施設以外からの出席は任意で、施設代表者が出席して自施設に持ち帰り、各職員へのケーススタディとして事例を学ぶ機会に活用したりします。

 

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またケースによっては相談支援員も出席し、一緒に久保先生の話に耳を傾け、当該施設担当者へフォローを行ったりもします。

 

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今回は、ある施設を利用されている高機能自閉症者の方に関する事例として、今後どのような環境下で過ごされるのが良いかを検討しました。

 

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事前に各施設担当者へ資料を回付していますが、改めて担当職員から当事者のプロフィールが紹介され、現況などが説明されます。

 

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先生からは細かく質問が続きます。利用者さん本人の特性や環境、現在の支援内容と事象を整理し、真の課題を明らかにします。その上で、現在行っている支援を振り返り、「最善」の支援とは何か、またそれを実施する上で注意することは?など、思考を深めていきます。

 

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久保先生から、決して「答え」は出てきません。利用者さんの特徴と支援の様子をひとつひとつ確認し、問答を繰り返しながら職員自らが考えをまとめ、最善策が導き出せるように話を進めていきます。

 

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「さあ、どうすればいい?」

 

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そして、「自信を持って取り組めばいいよ!」と久保先生の笑顔が返ってくれば「事例検討」は終わります。

利用者さんへの理解を更に深める事は、互いの信頼感につながります。また自ら最善策を見出すことは、何より自信になります。How toに頼っていては、福祉は育たないのです。

〈久保義和先生〉臨床心理士三重県立小児医療センターあすなろ学園にて自閉症の臨床に長年携わる。同学園医療技術室長、三重県知的障害者更生相談所などを経て、現在名張育成会特別事業顧問 他。

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〈Training〉人事評価者研修を行いました。

新入学や新生活など人生の節目になる春。そんな春の訪れは、職員にとっても1年の成長を振り返える節目となる大切な季節です。さて先日、部下の成長ぶりを支える管理職員を対象にした、人事評価者研修を行いました。

 

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人が人を評価するというのは大変難しいですね。評価を通して部下にいかに成長してもらうか、部下をうまくサポートできるよう、評価者としても成長することが大切です。

今回は外部講師をお招きし、評価に偏りが出ない(ブレが出ない)よう、また立場を超えてコンセンサスが取れるようにと、初めて人事評価を行う管理職からベテランまでが隣り合う、テーブルディスカッション方式で行いました。インフルエンザ感染予防として、全員マスク着用が義務付けられました。

 

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まず、個人的な感情、過大化や過小化傾向、直近の印象など、評価する上で陥りやすいエラーを起こさないよう、評価者として自身の傾向を知るためのテストを行いました。自身の傾向を正しく知るために、質問項目を素早くチェックします。う~ん、どっちだろう?などと考えていてはいけません(笑)

 

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4つあるタイプのどれにあてはまるかそれぞれ挙手すると、ほとんどの方が、コミュニケーションスキルは高いが、寛大化傾向に陥りやすいという特徴であることがわかりました。「日ごろ、利用者さんに優しく接するからでしょうね。事業内容と評価者の傾向は近しい関係にあることが多いようです。」なるほど!ただ・・・「それだけではいけません。」とピシャリ!

 

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次に、部下とのコミュニケーションについて、また部下の育成を支えるフィードバックなど2回に分けてテーブルディスカッションを行いました。

 

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部署を超え、センパイ管理職がディスカッションをリードし、新人管理職もついこの間までの体験を元にした意見を述べている様子。このディスカッションだけでも、センパイ管理職としての気付きも色々あるようでした。

 

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「…この場合、どんなことが起きますか?」という課題に、「あるある!なるほど♪」など意見を書き込んでいきますが・・・

 

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テーブルでまとめた結果発表では、講師の鋭い突っ込みが待っていました(笑)

 

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研修のまとめは各テーブルで評価者と被評価者役に扮した二人が、評価に対する互いの思いを話し合うロールプレイングです。代表として選ばれた二人が皆さんの前で発表しましたが、迫真の演技にビックリ!!

 

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さて、半日かけて行った研修会。これからも日ごろのコミュニケーションを深めつつ、部下の育成だけでなく評価者としても成長されることでしょう。皆さんお疲れ様でした!

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〈New〉学校法人セムイ学園様と「パートナーシップに関する協定書」を結びました。

この度、学校法人セムイ学園様名古屋市中村区)と「パートナーシップに関する協定書」を締結いたしました。以前より、相互の交流を行っておりましたが、今回包括的な連携の元、相互に協力し信頼関係を深めることで、地域社会福祉への更なる振興に役立てたいとして、協定を結ぶことになりました。

 

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学校法人セムイ学園様は、東海地域で「東海医療科学専門学校」など4つの専門学校を運営する学校法人で、本校は名古屋駅から徒歩13分という便利な立地にあります。調印式が執り行われた3月15日は、吉日に相応しく快晴でした!

 

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この協定は、豊かな人間性をもって、安心して暮らせる地域社会の発展と、実現に寄与することを目的として、名張育成会を同校の実習施設として活用いただいたり、職員を講師として派遣するほか、名張育成会職員の教育の場としても、同校の充実したプログラムに期待を寄せるものです。

調印式は関係者出席のもとセムイ学園様が運営される「東海医療科学専門学校」で執り行われ、小足信雄セムイ学園理事長と、市川知恵子名張育成会理事長による署名が行われました。

 

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続いて、セムイ学園様よりパートナーシップ協定を記念する盾が授与されました。

 

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記念撮影がおこなわれた後、まず小足信雄セムイ学園理事長より、「これからは互いにいいところを取り入れ、福祉の発展に寄与したい。」と抱負が述べられました。また市川知恵子理事長は「協定を通じてより一層の協業を深め、ともに社会の幸福を願って力を合わせ、質の向上に結び付けていきたい。」と決意を述べられました。

 

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閉式後に行われた名刺交換では、両理事長もようやく緊張がほぐれた様子。福祉にかける思いを語りあい、互いに協定が結べたことの意義深さと、あり難さを感じているようでした。

 

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さて、セムイ学園様は、学生が実際のトレーニングジム運営を学ぶ場として、一般の方も利用できるCrossFit※ 認定ジムを併設されています。これからの社会を担う、若者の可能性を引き立てる先進的な取り組みに、良い気付きを得た訪問となりました。(※アメリカでおこなわれている、短時間でさまざまな有酸素運動無酸素運動を組み合わせて動き続ける実用的なトレーニングです。)

・学校法人セムイ学園:名古屋市中村区名駅2-7-2 http://tokai-med.ac.jp/

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