〈Scene〉みはた虹の丘こども園のある朝

昨年4月に「認定こども園」に移行した、みはた虹の丘こども園。2月も半ばを過ぎ、間もなく1年が過ぎようとしています。

そのようなうららかな日の朝、元気に朝の体操をする園児たちを取材しました。

 

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広い園庭でのびのびと、みっちり15分。体操に続いて、好きなところを駆けっこです。5歳児(赤)の伸びやかなジャンプ、4歳児(青)の力強いフォーム、3歳児(オレンジ)2歳児(緑)も、この1年でしっかり走れるようになりました!

「生き抜くために~気づく・考える・やってみる~」この教育・保育理念を掲げて出発したこども園。子どもそれぞれの成長が、何よりの宝ものです。

みはた虹の丘こども園|社会福祉法人 名張育成会|三重県名張市 美旗

〈New〉「いが児童発達支援センターれいあろは」が竣工間近です。

4月より運営を始める、「いが児童発達支援センターれいあろは」新築工事の竣工が間近となりました。

 

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新しい「いが児童発達支援センターれいあろは」は、三重県から委託を受け、包括的に障害を持つ子どもの発達に関わる、伊賀市で初めての専門拠点となります。

またこれに伴い、伊賀市大山田保健センター内で運営していた「いが児童発達支援センターれいあろは」は「ココロノイロ」と名称を替え、引き続き放課後等デイサービス事業を行います。

 

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中庭を包むようなV字型の建屋は、白とブラウンのコントラストが優しさと柔らかさを醸しています。その中庭にはシンボリックな築山があり、今からでも楽しそうに遊ぶ子どもの声が聞こえてきそうです。

 

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5つに区切られた遊戯室や訓練室などは、それぞれ目的に応じた機能を備えています。これ以外にも、相談室や医務室、またお子さまの様子を見守りながら訓練ができる部屋などこの建物には、今までの療育で培ってきたノウハウが詰まっているのです。

 

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まだカバーがかかったままのプレートを撫で、子どもたちの未来に思いを馳せます。

さて、このブログでは3月初旬頃に竣工式の様子をご紹介するほか、広報紙MiRAi4月号の紙面上やブログで、新しい「いが児童発達支援センターれいあろは」の全容をご案内します。お楽しみに!

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〈MiRAi〉広報紙MiRAi2月号を発行しました。

広報紙MiRAi2月号を発行しました。最新号は、こちらをクリックするとご覧いただけますよ。

今月号は、『「ピュア(素直)な心をアートする。」活躍の場を広げるワークプレイス栞〈アトリエ彩〉のアーティスト』です。

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名張市百合が丘東にあるワークプレイス栞〈アトリエ彩〉は、創造と感動を生み出す場。そこで創作活動に励んでいるアーティストたちは今、いたるところに活躍の場を広げています。

紙面では3名のアーティストを紹介していますが、このブログでは、アーティストの直近の様子をお伝えします。

 

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山崎智(やまざきともあき)さん、2019年度三重県障がい者芸術文化祭(12月開催)で亀山市長賞を受賞するなど、その大人しい性格とは裏腹に活躍ぶりはとてもエネルギッシュです。

〈Art〉三重県障がい者芸術文化祭入選です! - MiRAiのブログ

 

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山崎さんは、障害のある人のアートを、デザインを通して社会に発信する組織(同社HPより)「エイブルアート・カンパニー」に登録し、モチーフの「乗り物」がマスキングテープとして商品化されたり、トヨタ交通安全センターモビリタ [mobilitas]講習車両のボディラッピングに採用されたり幅広く活躍しているのです。

〈Art〉アトリエ彩アーティスト山崎智明さんのラッピング車両が、安全運転に一役! - MiRAiのブログ

 

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的場乃莉華(まとばのりか)さんは昨年高校を卒業し、いきなり2019年10月開催の第5回東北障がい者芸術全国公募展に入選するなど、これからの活躍が期待される新進のアーティスト。

一息ついた瞬間、見つめる先に果てない夢が広がっているようです。

 

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毛利美貴(もうりみき)さんは、マンガを描くことが大好きで得意!正確な模写は実力者の現れ。研究熱心な彼女の夢は漫画家です。

 

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浅井幸男(あさいゆきお)さん、普段のモチーフはウルトラマンですが、この日は筆を取り、滲みや濃淡の風合いを楽しんでいるようでした。

 

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第5回東北障がい者芸術全国公募展入選作品を手に、インタビュー直後の西口武延(にしぐちたけのぶ)さん。ドヤ顔に見えますが、ご本人はいたってピュア。色々とお話いただきました。

亀山トリエンナーレ2020(10月開催)の出展作家に選出され、現在50号のアクリル絵に臨んでいます。

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親しみやすく明るいキャラクターに、旺盛な創作意欲。これからの活躍が楽しみです!

 

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ワークプレイス栞 「アトリエ彩」 - ホーム | Facebook

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〈Art〉赤目山水園様が、アトリエ彩を見学されました。

広報紙MiRAi2月号は、ワークプレイス栞「アトリエ彩」のアーティスト3名を特集し間もなく発行予定ですが、それに合わせたように先日、国定公園赤目四十八滝ほとりにある旅館「赤目山水園名張市赤目柏原1203)小川貴司社長(下の写真右から3人目)始め3名が、アトリエ彩を見学に来られました。 

 

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名張育成会後援会「虹の会」会員でもある同旅館とアトリエ彩とで、何かコラボレーションできないかという同旅館企画ご担当者のアイディアで、まずはアーティストや作品に触れてみようとこの日の実現となりました。

 

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エイブルアート・カンパニー登録作家である山崎智明さんの作品を眺めながら、「素直な表現で、優しさとか、温かさを感じる。」と小川社長。

 

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感性は障害を受けないのです・・・

素直に浮かんだ気持ちをそのまま表現する。だから「言葉」や「概念」を超えた、生きることの躍動が心に伝わってくるのです。

 

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今年秋開催の亀山トリエンナーレ出展作家に選出され、それに向け50号の大作に臨んでいる最中の西口武延さんから突然、「絵を描くのは楽しいですよ!」と話しかけられ、和やかな雰囲気に包まれました。

 

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倉庫に保管している山崎智明さんの新しい取り組み作品に感心されたり、菅尾博司さんの作品をご覧になり、緻密に描かれている陰影描写に驚かれたりと、感性の豊かさに感じ入っている様子でした。

 

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最後に、作品発表の場であるギャラリーと、すでに商品化されている販売ブースをご見学になりました。「色々取り組める感触はあるので、幅広く考えます。」と仰っていただき、ご案内したワークプレイス栞男武(おだけ)所長も安堵した様子。これからの展開が楽しみです。

さて見学ご希望の方はご遠慮なくメールにて下記宛にお問い合わせ下さい。

shiori@n-ikuseien.jp ワークプレイス栞「アトリエ彩」係

 

アトリエ彩フェイスブック

〈Project〉「育成園まつり(5月17日開催)」の実行委員会が始まりました!

(お知らせ)1月20日に育成園まつりに関する記事を公開しておりますが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、本年の育成園まつりを中止とさせていただきますので、どうかご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

尚、記録の観点から、投稿済みの記事については原文のまま掲載しておりますのでご了承ください。                       3月4日 広報委員会

 

名張育成会では年に2回、地域の方を交えたビッグイベントを行い広く交流を図っています。

その内の一つ、5月17日開催予定「育成園まつり」実行委員会が先日開かれ、新年早々準備が始まりました。

 

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実行委員会は各事業所から選ばれた18名で組織し、5月の開催に向けて企画を練り、パフォーマンス出演者や模擬店出店者、またお手伝いをいただくボランティアの方々を始め各関係機関との交渉や調整を行い、誰からも喜ばれ、意義ある交流に繋がるよう縁の下の力持ちとなって運営を図ります。

 

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第一回目の会議は初選出の方が大半とあって、自己紹介の後、各担当の役割を説明するところから始まりました。

業務の都合などで出席者は約半数。そこで、実行委員長など役員の選出は次回に持ち越しましたが、時間が経つにつれて意見も出はじめ、緊張気味だった場が和んでいきます。

 

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昨年に引き続き委員に選出された職員が昨年の例を紹介し、議事進行をフォロー。やはり経験者の意見は貴重ですね!

 

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来場者皆さんの笑顔を思い浮かべながら、今から4ヵ月かけて、徐々に味付けをしていきます。5月17日をお楽しみに!!

昨年の育成園まつりの様子です。併せてご覧ください。

社会福祉法人 名張育成会|三重県名張市

 

〈Art〉思いをこめた門松づくり

名張育成会では、生活支援や相談支援、こども支援や高齢者介護など様々な事業を行っていますが、社会での自立を目指した就労支援もその一つです。その支援を行う「レインボークラブ」が行っている門松づくりは、もう就労訓練の域を越えたプロの技。その作品をご紹介します。

 

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作業者が、感謝の気持ちを形に表したいと始め、昨年末で3年目となった門松づくり。当初は、ネット検索した写真を参考に手探りで作製しましたが、徐々に完成度が上がり、今では完全にプロの技です。

 

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大型の門松は、計6個を作製。サポートセンター(本部)玄関とレインボークラブ入り口、また特別養護老人ホームグランツァ玄関にそれぞれ1対を飾りました。

 

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鉢は、廃カンや使われなくなった漬物樽を利用。また竹、南天は職員が提供し、松は法人の敷地内にあるものを伐採するなど、主要な材料は身近なところから調達しています。

なんと鉢に埋めた砂は、溝掃除で上げた砂を洗い、長期間天日干しして使用。これも、作業者のアイディアなんですよ!

 

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また、同時にミニ門松を35個作製し、普段お世話になっている方などにお配りしました。

 

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このイラストや、書などもすべて、利用者さんや職員の手描きです!

 

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斜めに切るのが最も苦労したという竹の断面は、とても滑らかで艶やか。ここにも、思いがこめられています。

 

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最後は、玄関先でバランスをみながら飾り付け。

その作業姿と門松の完成度の高さに、通りゆく職員や訪問客皆さんから、感謝の言葉が投げられます。「その言葉だけで十分うれしいです!」また明日からの訓練にも思いがこもります!

門松の作製の様子を、MiRAiレポートブログでぜひご覧ください。

社会福祉法人 名張育成会|三重県名張市

〈MiRAi〉広報紙MiRAi1月号を発行しました。

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は、広報紙MiRAiご愛読ありがとうございました。本年も引き続きご愛読賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

さて、広報紙MiRAi1月号を発行しました。最新号は、こちらをクリックするとご覧いただけますよ。

令和2年初の特集は、『地域を越え、障害者の支援体制強化に取り組む「こどもライフサポートセンターはーと」が行う三重県委託事業』です。

 

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三重県が各市町村への支援事業として行っている、『地域の障がい児等支援体制機能強化事業』。今年度、「こどもライフサポートセンターはーと」が県からの委託を受け、伊賀市名張市鈴鹿市亀山市の担当エリアでその事業に取り組んでいます。

 

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このブログでは、昨年12月に鈴鹿市で行った、「アセスメントの役割・理解についての研修会」での様子と、参加者アンケートをご紹介します。

今回は、鈴鹿市亀山市の放課後ディサービス、児童発達支援事業所の支援員や相談支援員、支援学校の先生、また市教育委員会など関係者約60名が熱心に耳を傾けていました。

 

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介護福祉分野での『アセスメント』とは、将来にわたって「その人らしい」暮らしが過ごせるよう、その人のことを正しく知る評価のこと。生活の環境や特徴、能力などを確認した上で、今後どのように手をさしのべれば良いのかを示す羅針盤となります。

 

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「今までアセスメントを取ったことがない人」と聞くと約半数の手が上がりました。

「今日はアセスメントの、基本から応用までお伝えしたいと思っています。今日、高めた熱が冷めないうちに、早く事業所で共有するようにしてくださいね!」と呼びかけました。

 

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さて、終了後に行ったアンケートの一部を紹介します。

「アセスメントを漠然ととらえていたが、とても大事だとわかった。」

「アセスメントをとったことがない私にもわかりやすかった。」

「自分のアセスメントでは足りないと気づいた。」

「今まで表面しか見てなかったことがわかりました。」

「今までの自分になかった考え方に感動し、視野が広がりました。」

 

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「アセスメントの情報を更新していく必要性はわかっていたのに、今日のお話でハッとしました。保護者とよく話はしているが、きちんと記録をとれていないことを今すごく反省しています。早速事業所に帰って改善します。」

「もう一度事業所に戻り、見直したい。」

 

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「爪かみを心理要因と捉えがちけど、身体や感覚の要因にもしっかり目を向けなければいけないと改めて感じた。」

「その人のプラス面を見ることが大事。」

「障害の内容で先入観を持たずに接することが大切。」

「子どもの問題と、周囲の環境の問題を分けて考えることが大事」

「何も問題がなかったということを記録しておくことも大事。」

 

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「保護者の方へのお話の引き出し方、ねぎらい方など具体的ですごく参考になりました。」

「心のせい、家庭のせいにしない!とても共感します。そのことで傷ついている保護者は多いです。」

「親と子の意見が違うのは当たり前のことなのに、なんでも障害のせいにしていたことに気づかされました。」

「子ども、保護者の歴史を大切にしてあげること。事業所に帰ってすぐに実践したいです。」

 

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多くのアンケートからは、感動と熱意が感じられました。参加された皆さんにとって、とても実り多い研修会になったようです。この取り組みのように、日々子どもや保護者に接する支援員にも寄り添うことは、とても大切な「支援」であると感じました。また、下記のブログも併せてご覧ください。

社会福祉法人 名張育成会|三重県名張市