〈Art〉国文祭、障文祭なら2017

こんにちは、MiRAiです。さて、11月23日から25日まで奈良県文化会館で開催された「全国障害者作品展」に、名張育成会地域活動支援センターひびきに通うWY君の作品が展示されましたので、鑑賞に行ってきました。

 

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今年は、「第32回国民文化祭・なら2017」と「第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会」が初めて一体開催されたとあって、この作品展にも1570人ほどの方が来場され、書家・金澤祥子さん(*1)も大勢の方が見守る中「共に生きる」と力強く筆を揮(ふ)るい、いつもの愛くるしい笑顔とともに華を添えておられました。

 

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「自由部門」では、奈良県外の(*2)全国から寄せられた、151点の個性豊かアート作品が展示されていました。手先の器用さを活かし富士山に日本の“何か”を書き込んだユニークな線画、夢を線にして紙面いっぱいに詰めこんだ作品、またブリキのキャラクターが生きる悩みを綴ったモノトーンな絵本など、どれもピュアな感性に溢れていて見入ってしまいます。

 

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そのような中、WY君の作品が展示されていました。この作品で何を感じるかは人それぞれで良いと思います。ただ彼によると、下絵もなく、構図も考えず、無心になって白い紙の上でペンを走らせたら、このような絵になったとか・・・。ちなみにタイトルは「Wだぶりゅう」、自画像だそうです!

 

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彼は長く精神障害に苦しんでいましたが、今では同じ悩みを持つ方と結成したコーラスグループを通じて啓発をしたり、思春期を迎える高校生に悩みを抱え込まないようアドバイスをしたりと、できるだけ積極的に社会に出て自身の苦しみを地域で役立てようとしています。

 

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「色々な経験があって今のボクがいる。ちょっとは成長したかな?」と語った彼と、応援に駆け付けた友人とで記念撮影。さすがにちょっと照れくさそう!

 

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「病気の縁でできた出会い、生まれた絆、そして色々な気付きをもらいました。この子には本当に幸せをもらっているんです…」と語るお母さんの、穏やかな表情が印象的でした。

今日は、この会場にいる誰もが輝いて見えました!『みんな元気で「輝いて生きる」』そう、それが私たちの願いなのです。

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(*1)代表作として、東大寺揮毫奉納や、NHK大河ドラマ平清盛」の題字など。(*2)奈良県は「奈良県障害者作品展」として併催。※作品などの写真は主催者の許可を得て撮影しています。

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