〈Guests〉名張市立百合が丘小学校5年生85名が社会見学されました。

こんにちは、MiRAiです。さて先日、名張市立百合が丘小学校5年生の児童85名が、名張育成会〈ワークプレイス栞〉を社会見学されました。

 

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〈ワークプレイス栞〉は名張市百合が丘東という閑静な住宅街にある多機能事業所で、百合が丘小学校とは「おとなりさん」どうしになります。この社会見学は、自分たちが住む地域に関心を深め、ともに生活するために必要なことを知る学習の一環として毎年、2年生と5年生に対して行われます。

 

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その百合が丘小学校は、「学校を核とした地域づくり」を目指して、地域と学校が相互にパートナーとして連携・協働して行う「地域学校協働活動」で、平成28年文部科学大臣表彰された地域活動に熱心な小学校です。

 

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学校で予習をしてから来所され、まずワークプレイス栞が行っている「就労移行支援」「収容継続支援B型」「アトリエ彩(生活介護)」という3つの事業について熱心に話を聞く生徒さんたち。働くということは、社会との関わりとしてとても重要ですね。ここでは「働きたい」という意欲のある障害者対して、働く場の提供や職場探し、また必要な訓練などを行うほか、アートを通して社会参加することをテーマにした事業を行っていることを説明しました。

 

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建物内にある厨房では、〈花むすび〉というお弁当配食の事業をしています。ここでは、小さなことでも得意な分野で役割を持って、障害者と健常者が一緒になって働いています。

 

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厨房の中では、みんなどのような役割を担っていたでしょうね?どの生徒さんも、さっそく感じたことや学んだことをメモします。

 

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敷地内に併設しているギャラリーは、地域への文化発信という役割を担って様々なアート展を行っています。この日は、先日まで開催していた創作展の、搬出前の作品に触れていただきました。「先生、木の香りがします!」作品は観るだけでなく、鼻でも感じるものなんだ!子どもの感性に、ちょっと驚きました。

 

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さて、その並びにあるちょっとおしゃれなカフェ〈CAFÉ輪〉では、管理栄養士監修による日替わりランチが有名です。ここでも、障害者が健常者と一緒になって働いているのですよ。

 

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〈アトリエ彩〉では、アーティストの活動ぶりを間近に見たり、作品庫の保管の様子を知ったり、作品の数々を鑑賞しました。

 

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「先生、この絵小学校2年の時に見たことがある!」と生徒が先生に絵の説明をしているのを耳にはさんで当時会った記憶が蘇り、その成長ぶりにちょっと感動です。それにしても、靴屋さんの棚のように整理された靴が、まるでアートのようでした!

 

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お昼休みを挟んで今度は学校にお伺いし、障害者の個性や可能性、地域で暮らすことの大切さなどの話しをしました。熱心に耳を傾け、メモを取る生徒さんたち。「どんな社会になったらいいんだろう?」先生の問いに、一生懸命考える姿が印象的でした。

 

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「この絵は、どこから描き始めたかわかりますか?実は下絵もなく、思ったままを下の端から描いているんですよ!」生徒さんから、ちょっと驚きの声が!最後に、施設に対する素直な気持ちと感謝の言葉をいただきました。

 

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実は学校のとなりに施設を作ることになった時、地域で心配する声があがりました。でも何度も話し合いを持つことで理解をいただき、おかげさまで皆さんと交流することができて本当にうれしく思っています。この日は粉雪も舞う寒い日でしたが、これからの社会を支える、皆さんの素直な心に触れることができ、とっても暖かい気持ちになりました。ありがとうございました。

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