〈Committee〉60周年記念式典理事長挨拶のご紹介(要旨)

いよいよ年の瀬も押し詰まってまいりました。さて、今回は、先月に開きました名張育成園創設60周年記念式典」での理事長挨拶の要旨をご紹介いたします。創設から60年を迎え、感謝とともに改めて立てた誓いをご披露し、本年の締めくくりとしたく存じます。本年のご愛読誠にありがとうございました。来年も、どうか宜しくお願い致します。

 

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名張育成園児童寮は、知的障害者の保護者の全国組織でありました、社団法人全国精神薄弱者育成会によって昭和33年に開設をされました。創設に際し、多くの皆様の、高い志のもとここに事業の火が灯され、そしてこの60年の間、その思いが受け継がれてきたことを思います時、法人をとりまくすべての皆様に心から感謝申し上げたいと思います。

 

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この周年に当たりまして、皆様への感謝とともに、名張育成会が法人として、掲げてまいりたいものが二つございます。

 

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まず一つ目は、60年たっても変わらず受け継いでいくべきものでございます。

創立時、成人の知的障害者を支援する法律はまだ成立をしておりませんでした。その中で、親の切なる思いが名張育成園児童寮を作ったという歴史の事実は、60年経た現在になっても、困難であろうが、向き合うべきニーズがあれば着手をせよと、教え背中を押してくれているのではないかと思います。このことを名張育成会のDNAとして、職員全員で共有し、胸に刻み、未来へ向かって受け継いでいきたいと思っております。

 

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二つ目は、変化への対応でございます。

単に制度ビジネスとしての社会福祉事業に従事するのみではなく、地域の一員として、また、社会福祉法人という社会の公基として、社会の動向を把握し、自ら考えて、地域の皆様や、同じ事業者の皆様とつながりながら、歩いていかなければと思います。

障害福祉サービスも今や、制度ビジネスとして多様な提供者が携わっており、その支援の質が取り沙汰される状況も生まれております。また、困難な事業は敬遠される傾向もございます。私たちは、このような時代の流れと風潮をよく見ながら、必要な事業は困難でも継続していく責務を果たしていかなければなりません。

そのために、今後盤石な財務基盤と職員体制を築き、時代の趨勢を把握し、永続的な事業継続を目指して、変化への対応を進めてまいります。

 

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受け継ぐべき伝統と、時代の変化への対応を法人の中心に据え、職員一同、心を合わせて、次のステージに進んでまいりたいと思っております。今日までの皆様のご厚情に厚く御礼申し上げますとともに、今後とも変わらぬご支援を賜りますことをお願い申し上げます。

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