先週、福祉大会のご案内をしましたが、今回はその大会を支える仲間たちを紹介します。
ポスターのシンボルとなるイラストを制作したNさん。芸術大学で美術を専攻し、宇宙を思わせる抽象画を始め、erimentという名前でアクセサリー小物の創作をしている、現役のアーティストです。
「私たちのことを知ってください。誰のため?自分のため?何のため?」という大会テーマで浮かんだのは、髪形や身長、また色などが異なる個性ある5人をモチーフにした、誰もが白いハートを持つ、メッセージ性のあるイラスト。
「白いハートは、心の象徴。そのハートに穴が空いているんです・・・」と静かに語るNさん。
5人は原色で描かず、明るく見えればとパステル調にし、さらに発色が鮮やかなアクリル絵の具を用いました。そこには、心の中は外見からは伺えない、人の外面と内面のギャップが現れているようです。
そのイラストをメインに、グラフィックデザーナーによって仕上げられたポスター。「満足しています!」という言葉から、大会の一翼を担っていることで、気持ちにやりがいが生まれているようでした。
続いてお二人は、当日の司会の大役を担うYさん(左)とMさん(右)。この日、初めて台本の読み合わせを行いました。
二人は「いがなばりピアサポーター」のメンバーです。ピアサポーターとは、精神障害の当事者として自身の経験を活かし、精神障害に悩んでいる人たちへの支援を行う仲間で、厚生労働省の指針を受けて全国に広がり、その成果が注目されています。
さて大会では司会に加え、オープニングとエンディングを飾るコーラス、よしもとお笑い芸人トラッシュスターとのコラボ企画出演など、休む間もありません。この日も、実行委員となっている職員との打ち合わせに余念がありませんでした。
このような大きな大会での司会は初めてですが、今までにも報告会やピアネットカフェなどの進行を行ってきました。「緊張はしますが、人前で話すのは結構好きなので、司会は任せておいてください!」と自信をのぞかせるYさん(左)。
「今までに、報告会などの進行役を重ねてきたことが良い経験になっています。ちょっとは自信がついてきたかな?」と少し控えめなMさん(右)。
「噛んでしまうかもしれないけれど、自分なりの言葉で話したい!(Y)」
「普段使わない言葉が多いので緊張するが、これも経験です!(M)」
『上手くしゃべろうとするより、声を出す、しっかり発音する。次は、屋外で練習するといいかもしれないネ!要は、気持ちが伝わればいいのよ!』と、まわりからアドバイスを受けていました。当日は私も駆け付けます!マイペース、マイペース!!
最後に、同じピアサポーターの一人Yさんによって描かれたこの似顔絵、同僚や仲間などといった意味のピア(peer)そのままに、一人ひとりの個性を大切に思う、また仲間を気遣う優しさが感じられますね!このイラストは、当日お配りするパンフレットに掲載されていますよ。
さて、様々な人の力を借り、仲間と助け合い、共生社会を目指して開催する大会。どうかぜひ、会場へお越しください。
お問合せ:名張育成会レインボークラブ、0595-67-4188