皆さん、こんにちは!さて先週に続き、広報紙MiRAi11月号に掲載したオータムキャンプ2019の紹介です。
今回は、二日目のプログラム、フィールドワークと報告会の模様をお伝えします。朝から、4つの施設に分かれてフィールドワークを行いました。
みはた虹の丘こども園では、二人の学生が園児と一緒になって、与えられた「ミッション」を遂行しました。
まず、どの班がどちらの先生と組むか、あみだくじで決めました。「やったーっ、男の先生だ!」「女の先生よ、ステキ!」など園児はおおはしゃぎ!!
いよいよミッションの発表です。Aコースのミッションは、①草むらを感じながら空を見る!②トンボを3匹以上捕まえる!…などというもの。
Bコースは、①電車に手を振ってクラクションを鳴らしてもらう!②一番長いねこじゃらしを取った人をくすぐっちゃえ!…など。
どちらも、自然環境豊かなこども園ならではのミッションです。
早速園外へ出て、近くの原っぱに移動。
Aコースは、フカフカの草むらに寝転んで、空を見上げました。「恐竜がいるよ!」「おいしそうなソフトクリーム、食べた~い!」など、園児には大人の見えないものがいっぱい映っているかのよう。子どもの豊かな創造力を身近に感じました。
またBコースでは、電車に手を振ったら本当にクラクションを鳴らしてくれました。また、ねこじゃらしを取っては追いかけてくすぐりあい、野道を走り回っていました。ちょっとしたことからの成功体験や、身近な自然を活用した遊びなど、園児たちがたくましく見えました!
特別養護老人ホームグランツァでは、お年寄りとちぎり絵制作、フォトフレーム作りなどの創作活動を一緒に楽しみました。
最初はお互い緊張していたけど、すぐに打ち解けました。思いを持って接すれば、気持ちは通じるものなのですね!
「おじょうちゃんは、器用やね~」「おばあちゃんに褒められたら、素直にうれしいな!」など、『施設ではなく我が家』というコンセプトそのままに、皆さん家族のような温もりを感じました。
おかげさまで、とっても賑やかで明るい、創作活動となりました。
パン工房ういずでは、生まれて初めてのパン作りに挑みました。
生地をこねて発酵させ、具材を混ぜて焼き、トッピングしてと、色んな工程があって手間もかかるんだな~。
最後は、ご褒美の試食会!自分で作ったパンは、もちろんおいしいですよ!!
それぞれ得意なことを役割として任されていて、みんなイキイキと楽しそう!ここで働いている方すべてが輝いて見え、ステキでした!
ワークプレイス栞では、アトリエ彩のアーティストとして創作活動を行っている方や、就労支援を受けている方などと一緒に、マスキングアートとシールアートを楽しみました。
どんなシール、どうやって貼るの?という会話の奥では、どのような作品を描くか、それぞれの思いを語りあっていました。
両隣の人は黙々と手を動かしているのに、うーん、アイディアが思い浮かばない・・・
何を描いているんですか?私のモチーフは星です!
・・・というわけで、作品をちょっと覗くと、お星さまが描かれていました。
手の早い人や遅い人、また黙々と行う人や話しかけてくる人、それぞれが個性。その人のペースを尊重し、寄り添うことが大切なんですね!
さて、フィールドワークを終えると、「どのような事業所なのか、何を行い、何を学んだか」などをグループでディスカッションし、プレゼンテーションをします。
フィールドワークでも体験を思い出しながら、どのようにまとめようか?
そして発表です。のちほどお聞かせいただいた感想とともに紹介したいと思います。
『オータムキャンプは難しい問題を考えるきっかけでもありましたが、職員さん利用者さんに触れることで、福祉分野への不安のイメージは少なくなったと思いました。何より、チームで支えていくんだ、というお話、法人の誰もが輝く、という理念が施設から感じられました。貴重な体験をありがとうございました。』
『障がい者の方と楽しく創作活動に取り組めたのが良かったです。
利用者の方々だけでなく、職員の方々から生の声が聞けたことは貴重でした。入社1年目の職員さんが緊張感を持たれながらも、しっかりと自己主張もされていて、名張育成会の雰囲気が伝わってきました。』
『実際に働いている職員の方の話をたくさん聞かせていただくことができ、とても有意義な時間となりました。またフィールドワークでは、施設利用者との関わりもでき、現場の雰囲気を感じることができて良かったです。』
『日常とは見えない視点で経験させていただき、得意なことを任されているということが、その方のやりがいにつながり、そしてその姿を傍らで寄り添うことが、私たちのやりがいにも繋がるのだと感じました!』
最後に理事長より、今回の体験で得た思いを忘れず、福祉ってやっぱり素敵な仕事なんだ!ということを噛みしめて活躍ください、と参加者皆さんの成長を願う言葉を寄せていました。
さて、学生の皆さんは、事業体験を新卒職員と行うことで、福祉をより身近に感じ、多くのことを学ばれたことでしょう。また新卒新入職員は、配属先以外の事業を体験することで、福祉の幅の広さ、奥行きの深さに気づいたことでしょう。経験を積むほどに成長するのが社会!この経験も成長の糧の一つとして、積んでいただければうれしいです。参加者の皆さん、お疲れ様でした。