みはた虹の丘保育園で、(社福)三重県社会福祉協議会主催の「公開保育」を行い、たくさんの関係者に視察いただきました。保育士同士の交流で専門知識や相互理解を深め、魅力ある保育園・認定こども園づくりに活かすことを目的に、1年に1回6地域に分けて開かれているもので、今年で39年目になる長壽行事です。
今回は伊賀・名張地域の担当として、みはた虹の丘保育園が当番に当たっていました。「園は、このようなところにあるんだよ!」と、園児たちと近所を観察して作ったマップでお出迎え!
公開保育のテーマは、「自然豊かな環境で友達と育む心づくり身体づくり~気づく・考える・やってみる~」です。9:30から11:30までは園内を自由に視察していただき、11:30から12:30まで全体会として意見交換などを行います。園児たちは、朝早くからいつも通りにのびのびと遊んでいます。
9:45になりました。3~5歳児の園児たちは園庭に出て、みんなで朝の体操です。体操は何種類もあって、その時にならないとどんな体操をするかわかりません!
さぁ、今日は何の体操なのかな?「あっ、○○だ!!」園児にとっては、どんな体操の曲が鳴るのかも楽しみの一つです♪
体操が終わったら、広い園庭をスミからスミへと元気に走り回って・・・
車イスだって器用に、狭いところでも走り回ります!
そして、木に吊るしたボールにタッチして、お部屋でそれぞれの遊びをします。
おっと、お部屋に入る前に、キチンと手を洗わなくちゃね!
のびのび組(3歳児)の「手遊び」が始まりました。いっぱい視察の方がおられても気を取られることなく、輝いた目で手の動きに注目です!
みはた虹の丘保育園の特徴の一つに「異年齢保育」があります。広い保育室でごく自然に、3歳から5歳の園児が一緒に遊ぶ光景に、メモを取る手も休まる間がありません!
わくわく組(5歳児)の「朝の会」。年長になると、集団の中で色々なルールに沿い、自主的な判断ができるようになってきます。今日一日何をするか、自分たちで決めていきます。
「これから、『むしむしお引越しゲーム』するねん!」3歳児の園児も屈託なく、視察の方に話しかけていきます。
その、「集団遊び『むしむしお引越しゲーム』」です。元気な声が響き、視察の方もおもわずニッコリ!
園長も、事あるごとに質問されます。
わくわく組(5歳児)は、「朝の会」で決めた『秋のおいしいものどっちだゲーム』を始めました。
ぐんぐん組(2歳児)の「パン屋さんごっこ」。2歳になると、自分たちで何でもしたい時期に入ります。自立に向けたていねいな関わりが必要だからこそ、独立した保育室で発達を見守ります。
はいはい組(0歳児)と、よちよち組(1歳児)は、テラスから見学していただきました。
よちよち組(1歳児)の園児が、外に出て落ち葉で遊んでいると、4歳児さんがどんぐり模様のおばけ(絵の具をつけたドングリを紙の上を転がして模様をつけた転がし絵)を持って「おばけだぞ~!」とおどかしに来ました!でも、1歳児の子たちも楽しそう!
勢い余って、職員室にも乱入(笑)
園児が、お昼ごはん前の時間も元気よく、のびのびと遊んでいる時、公開保育はそろそろ全体会の開始です。
三重県社会福祉協議会服部様のご挨拶で、全体会が始まりました。今回は、当該地域はもちろん他地区からも参加があり、名張の他園からお手伝いで訪れた方も含め47名という大勢の方が視察されました。
まず、園長より皆様へご来園の感謝を申し上げ、保育理念や方針など概要を説明いたしました。『子ども一人ひとりの発達に寄り添い、人間で一番大切な「自己肯定感」を育みます。「自分は愛されている存在」という強い確信を乳幼児期に育てることは、子どもの一生を支える一番の宝物・・・』などと熱く語りました。
次に担当の先生より、動画を使って、クラスごとのプログラムの狙いや子どもたちの反応、変化などを説明しました。
自園の参考にと熱心にメモを取られます!
質疑応答です。みはた虹の丘保育園では園舎内では上履きを採用せず裸足なのですが、震災時の応対はどうするのか、「なかなおりのへや」はどのように使うのか?などといった質問がなされました。
さて、質疑応答された「なかなおりのへや」です。子どもたち同士で仲直りするきっかけ作りの場として、3~5歳児の保育室の隅にあります。
視察を終え、専門的な見地での貴重なご意見をいただいたほか「園児の、のびのびとした様子がとても印象的だった」というご感想を多くいただきました。
中には「とても楽しそうに保育をしているね」というご感想も!そう、私たちも見られていたんですね!でも、「保育士も楽しそうだ」と捉えられたことは、とてもうれしい事です。
また、私たち内でも、こんなことをしたい。あんなことはどうだろう。と、積極的で楽しそうな意見が沸き上がり、保育士にとってこれからの保育を語る良い場となったようです。
なにかと忙しく追われているかのような私たちですが、忙しいのは変わらずとも、何か『違いを見つけた』すばらしい機会作りとなりました。皆さん、ありがとうございました。