この4月より認定こども園に移行したみはた虹の丘こども園の、「環境プロジェクト」として手作りしたブランコ。いよいよ、大型ブランコ編です!
大型ブランコの材木は、この丸太です。
休憩時間に、いろいろIさんに質問しました。
保育士が手にしているのは、Iさんの著書『子どもが自ら育つ 園庭整備(共著、ひとなる書房)』という本。「子どもを真ん中にすえた研修を軸に、保育者・保護者・地域が一緒に進める安心で楽しい園庭整備!」という内容で、とても素敵な笑顔で、元気よく遊ぶ園児の写真がいっぱい!こんな笑顔に触れることが出来ると思うと、ブランコ作りにも力が入ります!
まず丸太を、大型ブランコが設置される築山近くに移動させます。
そして加工し組み立てる前に、木材防護保持剤を塗布します。この保持剤、北欧からカナダに移住した一家族が調合・製造しています。カナダ国立公園にも採用されている、水質・土壌汚染がなく塗り直しメンテ不要の優れモノなのです。
さぁて、築山のどこに設置しようか?
場所を決めたところで、土に埋まっている石を取り除きます。
こんなに大きな石が、いっぱい埋まっていました。
それを園庭裏にある資材置き場にエイっ!
丸太の組み合わせ部分にドリルで穴をあけ、太いボルトを通して固定します。丸太に穴をあけるって、ネジを打ち込む以上に力が要ります。
このように、基本となるフレームができあがりました。
大型ブランコも移動できるのですが、まずは築山へドッカリと腰を据えるように足元を固めます。
つっかえ棒を基本のフレームに固定します。
「何ができるのかな?楽しみ~♪」
そして左右のフレームに、梁となる丸太を固定しロープをくくりつけます。なんともいえない高さ感ですね!
また、飛び出た余分なボルトは、グラインダーで削り落とします。
そして座面をくくりつければ完成!
さっそく園長による試乗!もちろん、ビクともしません!それにしてもうれしそう♪
築山の斜面を利用した、大きなブランコが出きました!この大きさ、そしてこの高さ、これを手作りしたなんて信じられないですね!指導いただいたIさんに、改めて感謝致します。
で、さっそく園児たちがブランコで遊んでいます。ところで向かって右のブランコに注目すると、座面が園児の背丈より高い位置にあるのがわかります。これって登れるの?危なくないの??と、疑問に思いませんか。
園児はまず、このように器用に足を引っかけて登ります。
また飛び降りることなく、そのままお尻をすべらせて、両手でつかんだロープを頼りに、懸垂下降の要領でそ~っと降りるのです。
決して保育士が教えたわけではありません。園児が自分で考え、工夫して登り方や降り方を見つけるのです。
ぶらさがって楽しそうに遊んでます!
小さい園児も集まってきました!ブランコの影も大きいですね!
座面に足が届かず座れない園児が、座面を抱え込むようにして揺られていました。
築山の斜面を利用しているので、これでもこぎだすと、普通のブランコでは絶対味わえない高度感が、目の前に広がります。何度も順番を待って、繰り返しブランコで遊んでいました。
小さいカラダで、どのようにすれば遊べるのか自分で考え、試してみた末に得たブランコの楽しさ。この園児なりの大きな気付きになりました!これも成長なのです。
さて、認定こども園としてスタートしたみはた虹の丘こども園。今後自然と融合した木製遊具を増やしていき、遊びによっても「気付き、考え、試してみる」成長の場として、子どもの体幹や五感を育くんでまいります。