広報紙MiRAi9月号を発行しました。このMiRAiの文字をクリックしてご覧ください。また、HPからも閲覧可能ですよ!https://www.n-ikuseien.jp/
9月号は、名張育成会法人全体の給食を担い、地域の方に向けた献立作りも行う「食事課」を特集しています。
名張育成会では、昭和33年の創立当初より「暮らしの中で食事はとても大切」と考え、栄養士によって健康で明るい食卓が支えられてきました。現在、管理栄養士5名が所属している食事課は、配属された各事業所の前線で「食べる喜び」を届けています。どんなところで活躍しているのか、広報紙に掲載できなかった写真を交えてご紹介します。
質の高い食事に欠かせない要。
食事課は、食事や栄養の指導、栄養素の計算や献立作成、また食材の発注まで食事すべての管理を行っています。
調理員との日々の細かい打ち合わせで密度の高い連携を図り、献立のポイントや個別対応食の注意点だけでなく、仕入れ食材の意見交換などを行うことは、質の高い食事提供に欠かせない要となっています。
食育と保育の連携。
みはた虹の丘こども園は、食育を積極的に行いたいと、今年4月より市の献立から独自の献立給食に移行しました。管理栄養士は日々保育の現場に顔を出して食事の状況を観察し、園児の作った野菜を取り入れたり、リクエスト給食を実施したりと、ふれあいを図る中で献立を立てています。
食べ残しが少なくなったという効果。
また、管理栄養士のみならず調理師も子ども達と積極的に交流します。写真は、この夏に行った「縁日遊び」という催しでの一コマですが、調理員が身近に感じられることで、子ども達の食への興味も増していきます。
こうして、食べたいという意欲を促す食育と保育を連携し、またご家族と密接に連絡しあうことで、食べ残しが少なくなるという効果が生まれています。
家族のように寄り添う。
食べ盛りの成長期を過ごす、こどもライフサポートセンターはーと。特徴的なのは、中学校に通う子の、お弁当の献立を立てていること。それ以外にも、庭で採れた野菜で一緒におやつを作ったり、食卓を囲んで一日の出来事を聞いたりと、毎日家族のように寄り添っています。
この写真は、一緒に作ったおやつを、味見と言って一つつまんで食べているところ。ご家庭の台所でも見られそうな風景ですね!
表情から多くを学ぶ。
現在、特別養護老人ホームグランツァ、障害者支援施設(居住)成美、同成峯の各施設では管理栄養士も食事介助を行い、その時の表情や嚥下など食事の状況から多くを学びとり、日々の献立づくりに活かしています。
大切なコミュニケーション作りに役立てる。
また他の職員と一緒に食事介助することは様々な情報交換の重要な場ともなり、何より大切な利用者皆さんとのコミュニケーション作りにも役立っています。
調理を経験し献立に幅を出す。
入職直後は、まず厨房で調理を経験します。100食のハンバーグが一度に焼けるオーブンや大型フライヤーなど新システムの特徴を実体験し、ベテラン調理員から家庭での調理とは異なる秘訣を教わるなど、厨房には理屈ではわからない、幅広い献立作りのヒントがいっぱい埋まっているのです。
食事課職員としての基礎を育む。
配膳の際に生まれるコミュニケーションも、献立づくりに欠かせないヒントがいっぱい埋まっています。こうして、積極的に現場に出向くことが、食事課職員としての基礎となるのです。
さて、食事は栄養面だけでなく、四季を感じたり懐かしさに思いを馳せたりと、人々の暮らしと密接につながっています。創立から現在まで、管理栄養士や栄養士は利用者皆さんや利用者に寄り添う職員の傍らで献立作りを行い、厨房と密接に連携することで、食を通じ一人ひとりの暮らしに寄り添っているのです。