〈MiRAi〉広報紙MiRAi3月号を発行しました。

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今月号は、『医療行為が行える介護福祉士を育てる~医療的ケアの将来に備え、看護課が進める「かくたん吸引研修」』です。

 

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かくたん吸引研修とは、介護職員が特定の医療行為を実施できるよう育成し、三重県知事より「認定特定行為業務従事者」として認定いただくための研修で、正式名称を「介護職等による喀痰吸引等の研修」といいます。

 

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現在、16名中10名の看護師や、既に認定を受けた介護職員10名が交代で胃ろうやたんの吸引を行っていますが、計画的に認定者の育成を行うことで、将来的な対応や医療行為環境の充実を図ろうとしています。

行えるようになる医療行為は、①口腔内の吸引、②鼻腔内の吸引、③気管カニューレ内部のたん吸引、④胃ろうまたは腸ろうによる経管(けいかん)栄養、⑤経鼻経管栄養。そのうち、①~⑤の扱える内容や、対象者を特定する、しないによって1号、2号、3号の3種類に分かれます。

 

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2号研修で、たんの吸引を実地研修しています。

2号研修では、不特定多数の利用者を対象に、①~⑤の中から施設として必要な医療行為を選択して扱えるようにします。

 

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3号研修で、胃ろうの実地研修のち、歯みがきをしています。

3号研修では、特定の利用者を対象に、①~⑤の中でその人が必要とする医療行為を扱えるようにします。

 

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1号2号の研修は50時間にも及ぶ講義を受け、①~⑤ごとに定めた回数の実地研修(例えば④胃ろうなどは20回以上)を行ったのち、厳しい審査に合格しなければなりません。(3号研修は、それぞれ時間が短縮されます。)

 

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実地研修後、すぐに細部にわたる評価や指導が入ります。

 

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さて、介護福祉士が医療行為を行うことで、より幅広い知見で寄り添うことができます。また看護課と介護福祉士が連携することで、より質の高い運営が可能となります。これらの医療的ケアは利用者皆さんの、安定した暮らしに直結するのはもちろん、職員の働きがいにも繋がります。更なる活躍が期待されますね。

www.n-ikuseien.jp