先日、2度に渡って学校法人セムイ学園で福祉を学ばれている生徒さんが
名張育成会に施設見学に来られました。
今回は第一陣として来られた皆さんのお写真を中心にその様子をお伝えします。
2018年3月、名張育成会は学校法人セムイ学園様と「パートナーシップに関する協定書」を締結いたしました。
今後は地域社会福祉への更なる振興に役立てるために、このような交流が行われます。
スライドを使って法人創立の経緯や、法人の理念、それぞれの事業所についての説明がありました。
「ノーマライゼーションって言いますが、じゃあ、ノーマルって何でしょう?普通って何でしょう?」説明者が呼びかけます。
みなさんとても熱心に耳をかたむけていました。
続いては子供の施設です。
「人は必ず成長します。我々はその人の成長に合わせて支援をしていきたいと考えています。そのためにここでは、子供と大人の境目にあたる高校卒業の年齢でいきなり社会に出ろというのではなく、少しづつお仕事にも慣れていきましょうという事業所も併設されています。」
お部屋を見てもらってもいいよといってくれた小学生のこどもさんのお部屋を見学させていただきました。この施設が建ったときに利用していた子供たちが、壁の色や家具などを選んだそうです。とてもカラフルでした。
浴室や食堂の見学。食堂の窓から見ているのは・・・
子どもたちが作付けしたこの畑でした。子ども会議で「野菜を作ろう」と決まったそうです。
こどもたちがサッカーをしたり、自由に遊ぶ中庭。
2階には実習に来た人が実習期間、暮らせるようになっているゲストルームがあります。炊飯器や電子レンジなども完備されていて、とてもきれいな部屋。セムイ学園の生徒さんたちも「これなら遠くても安心して実習にこられますね」と感心されていました。
お昼はワークプレイス栞の利用者さんが作る「花むすび」のお弁当をいただきます。
ふたを開けた途端「うわー美味しそう!」と歓声が・・・。とっても美味しかったです。
法人入り口にある大きな地図で改めて事業所について説明。
続いては「高齢者グループホームひかり」の見学です。本当に光あふれる明るい施設です。
浴室では、利用者のみなさんが快適に入浴していただくための設備の説明がありました。
利用者さんのベッドには、心拍数を自動的に図るシステムが搭載されています。
ひかりの目の前にある焼きたてパン「うぃず」
生徒さんたちのご希望でご案内しました。みなさんたくさんお買い上げされてました。
アトリエ彩の見学。
とても集中して作業されている利用者さんの様子や、壁に掛けられた利用者さんの作品に驚かれていました。
敷地内のギャラリーでは、「栞のアーティストたち展」の準備の真っ最中。
ここでもみなさん、その作品に感動されて、じっと見入っていました。
先ほどいただいた、「花むすび」のお弁当が作られている厨房の見学。
「アート作品にしても、お弁当にしても、あえて”障がい者が作った”という冠をつけたくない。職員が頑張って売り上げをあげるのではなく、利用者さんができることを増やして、生産性をあげていく、そして利用者さんがちゃんとお給料をいただく、そのためには品質には妥協しないという方向で取り組んでいます。」
それぞれの事業を見学しての感想、質問などをお聞きしました。
◎きれいな施設ばかりで、明るい雰囲気でした。
◎お弁当のお話で給料をあげていこうという取り組みが心に残りました。
◎個を大切にしていると感じました。
◎みなさん自由に過ごされていて、自分らしく生活されていると思いました。
◎大きな法人だからこそできることがあるんだと感じました。
また
◎モチベーションをどうやったら保てますか?
◎学生の間にしておけばいいことは?
◎異動はよくありますか?
◎福祉の仕事で家族を養っていけますか?
などなど、具体的に聞きたいことがたくさん出てきました。
ちなみに福祉の仕事で家族を養っていけますか?という質問には
「うちの職員みんなできてるから大丈夫と思いますよ」
とのお答えでした。
数日後第2陣のみなさんも同じコースで見学されました。
これからもセムイ学園さんとのパートナーシップについて
ブログでもご紹介していきます。
今回見学に足を運んでくださったみなさま
ありがとうございました。
www.n-ikuseien.jp