〈Event〉SUMMERキャンプのレポートです!

まだ思い出も鮮やかに残る、暑い盛りの8月終盤に行った「SUMMERキャンプin名張育成会」のレポートをお伝えします。このイベントは、来年度の就職を考えている学生と、今年入職した職員とが1泊2日を共に過ごし、体験フィールドワークや諸先輩との交流を通して、今までにない気付きを得てもらおうという初めての試みです。

今回から数回に分けてお伝えするレポート、まず初めにダイジェスト版をお届けします。

 

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初日の会場は、名張市南部にある青蓮寺湖の高台に位置する「青蓮寺レークホテル」。自然に囲まれ温泉も湧き出るこのホテルに、今年度の新入職員9名と来春卒業予定の学生3名、またセンパイ職員4名ほか二日目のフィールドワークを担当する施設長などが集まりました。

 

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始めに、市川知恵子理事長より「私たちの思い~めざしたいこと~」として、今年で60周年となる名張育成会の歩みに詰まった「思い」について講演を行いました。

 

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名張育成会は昭和33年、「全日本精神薄弱者育成会」の全国にあった親の会の切実な思いで開園した「名張育成園児童寮」を起源にし、今年10月で60年になります。まだ法律や制度がなかった時代に自らの手で道を開き、その後の法制度化を促進させました。それが名張育成園のDNA。これからもその遺伝子を受け継ぎ、どのような苦労があってもニーズに向き合っていくことを目指していきたい、とお話されました。

 

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続いて、日本福祉大学准教授として教べんを執られる傍ら、現役のソーシャルワーカーとしてもご活躍の田中和彦氏に特別講演をいただきました。

 

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テーマは「支援ってなんだろう-支えること、ともにあること-」として、一緒に参加した中堅職員も一緒になって、「支援」ということについて考えました。

 

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講演後は新旧職員や管理職、参加学生を交えた親睦会(ノンアルコール)を行い、和やかなひと時を過ごしました。親睦会後は、新入職員と参加学生はそのまま宿泊し、車座になって語り合うなど有意義な一夜を過ごしました。

 

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翌日も快晴!この日は、朝から4つのグループに分かれてフィールドワークを行いました。

 

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「みはた虹の丘保育園」では、新入職員2名と学生1名が、それぞれに与えられたミッションを実行!郊外に出て、汗一杯になって子どもと一緒になって使命を果たしました。

 

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特別養護老人ホームグランツァ」では、新入職員3名が入居者の方々と創作活動を行い、いつもとは違う福祉の現場で気付きを得ました。

 

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「レインボークラブ」では、新入職員2名と学生1名が障がい者の方と一緒にカレーを作り、利用者さんとの親交と障害への理解を深めました。

 

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「ワークプレイス栞」では、新入職員2名と学生1名が、障がい者の方たちとともに書やポストカード作りを行い、障がい者の持つ創造力にふれました。

 

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15時より、フィールドワーク報告会のための発表資料作成を行いました。それぞれ、工夫を凝らしてましたよ!

 

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そして発表!新入職員と参加学生が一体となって取り組んだフィールドワーク、それぞれ今までにない感動や気付きがあったようです。そして何より、参加者や受け入れ施設の、職域や新旧を越えた団結が生まれました!

 

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誰もが初めての取り組みで不安だったようですが、参加者の予想以上に濃い内容の報告に、理事長にも新しい気付きがあったようです。こういった新しい企画に果敢に臨むのも、名張育成会のDNAかもしれませんね!

次回からは、各フィールドワークの様子をお伝えします!お楽しみに!!

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〈MiRAi〉広報紙MiRAi9月号を発行しました

こんにちは、子どもたちは2学期が始まり、学校に賑わいがもどりました。それぞれの楽しい思い出を語り合っているのでしょうね!

さて、広報紙MiRAi9月号を発行しました。

 

今月の特集は「働く喜びを見つける!社会での自立を目指した就労訓練」名張市初の生活困窮者への就労訓練事業を紹介しています。事業開始から1年以上開始し、自立される方が2名生まれるなど成果が表れてきています。

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さて、広報紙MiRAi最新号は、右のリンクボタンからもご覧いただけます。どうかご覧ください。

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〈Guests〉学校法人セムイ学園の生徒さんが視察されました-後編

お盆前に視察された、学校法人セムイ学園の生徒さんの様子をお伝えする後編です。

 

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お昼は、名張育成会の多機能事業所ワークプレイス栞が運営する給食センター「花結び」のお弁当をいただき、そしてMiRAiブログのバックナンバーから、研修の様々などを閲覧しました。

 

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午後からは、就労継続(B型)支援事業所レインボークラブで、作業の様子を視察しました。『利用者の方々に内職作業や企業内作業に携わる中で自信をつけていただくために、職員の方々が工夫をしながら支援をしていらっしゃるのがよくわかりました。』『1週間ごとに作業内容が変わることで、利用者の方が飽きることなく作業ができ取り組みやすいと思いました。』と、それぞれ感想を述べていただきました。

 

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また、『同じ就労継続支援B型の支援でも、施設ごとに作業の取り組み方が全然違うということを感じました。』視察を重ね、様々な比較をすることが思考を働かせ、それがより深い思いや気付きに繋がるのですね!

 

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次に訪れたのは、みはた虹の丘保育園。「遊ぶ」「食べる」「寝る」の空間を独立させた木造園舎と、異年齢保育、食育指導など4つの方針で「生きる力」を育む、特徴のある保育を実践しています。来年春からはこども園として、更に地域のニーズに応えていきます。

 

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『あの~、入っていいですか?』子どもになった気分で、遊んでみることはとても大切ですよ!というわけで、未就園児が集う「マイ保育ステーションなないろ」のボールプールへドボン!!

 

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なんともいえない笑顔ですね!

 

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お昼過ぎということもあって、園児はスヤスヤと午睡中♪ ひそひそ声で、耳をそばだてます!

 

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特徴の一つ、ランチルームから見ることのできる調理風景。管理栄養士や調理師との話を通して、食への興味を促す工夫です。レストランのようなセミオープンキッチンに『うらやましいです!』と生徒さん。

 

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トイレでの排便も、「教える」のではなく、その子の発達に応じて寄り添っていきます。その思いは保育園だけでなく、どのような支援にも通じますね。

 

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保育園を後にする皆さんが笑顔な理由は・・・

実は、園児への明日のおやつになる「きなこもち」の試食ができあがり、ほおばっているからです!グッドタイミングでしたね(笑)

 

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このあと、少し離れた場所にある児童発達支援センターどれみ、多機能事業所ワークプレイス栞で、最後の視察です。朝10時30分から17時過ぎまで、息つく間もなく一日で6施設を回りました。本当にお疲れ様でした!

 

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キレイなところだけでなく、隅々まで見てくださいとお話させていただきましたが、視察を終え『どの方も生き生きとお話して下さり、施設に対する愛情を感じるとともに、自分もこんな思いを持って仕事に取り組みたいと思いました。』という感想をいただき安堵しています。

わずかなふれあいであっても、現場を見る、生の声を聴くといった福祉の本音を肌で感じることが大切だと改めて思うと同時に、これを機に、さらに皆様に役立つ視察がご提供できるよう頑張りたいと思います。

さて、学生、自治体などかかわらず、視察や見学は随時受け付けております。どのような小さなことでもご相談ください。お待ちしております。

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〈Guests〉学校法人セムイ学園の生徒さんが視察されました

お盆前に、この春「パートナーシップに関する協定書」を締結した学校法人セムイ学園の生徒さんが来園され、各施設を視察されました。その様子を今回と次回、2回に分けてご紹介します。

 

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今回の生徒さんは、福祉分野の社会人経験者や、この春に大学で別の分野を卒業され改めて福祉を目指す方、大学で学んだことの専門性を活かし領域を広げようとしている方の3名。それぞれ、学び直しに強い意欲をお持ちです。

 

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本日は、10時30分から17時までの間に、5つの施設を視察しました。密度の濃い視察スケジュールで、メモを取る手も休まる時がありません。

 

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まず知的障害者の居住支援施設「成美」で、副所長より概要の説明を受けます。

 

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身体への負担を軽減し、ゆとりを持って支援できるように備えている床走行介護リフトでは、ご利用者への安心、安全への配慮、また運用のための研修などを質問されていました。学校体験だけでなく、視察では現場での実態や本音が直接学べるので、とても重要ですね。

 

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浴室では、間もなく寝たまま入浴できる介護浴槽(特浴)が設置予定であることの説明を受けました。入居者も高齢化が進んでおり、実態に合わせて施設環境を整えていくことは、入居者の皆さんはもちろん、職員にとっても重要なことです。なぜ必要なのか、何が必要なのか、現場でどのように判断しているかが伺えたのではないでしょうか。

 

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生活介護事業所(通所施設)「ういず」で昼食支援の様子を視察した後、同事業所が運営する「パン工房ういず」へと移動する道中、心なしか顔がほころんでいるのは、おいしいパンへの期待から・・・?

 

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店長から説明を受けた後は、お約束通りパンのお買い物。帰路車中で、美味しく召し上がっていただけたでしょうか。

 

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食パンの1本(3斤)買いをしている方も・・・(笑)皆さん、お買い上げありがとうございました!

さて、今回はここまで。次回は、生徒さんたちの感想などもご紹介します。どうぞお楽しみに!

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〈MiRAi〉広報紙MiRAi8月号を発行しました

暑中お見舞い申し上げます。

毎日暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

広報紙MiRAI8月号では、そのような中「いつまでも健康で働いてほしい」そう願ってこの夏より取り組む、名張育成会の「健康経営」を紹介しています。

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裏面の「季節の健康情報」は、「夏バテに負けない体を作る!」キャラクターのロッコちゃんがナビゲートしていますよ!お楽しみに!

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〈Training〉看取り研修を行いました

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先日、居住部(※)グループホーム生活支援員、看護課の職員を中心とした看取り研修を行いました。(※ 障害者居住支援施設成美、〃成峯、高齢者グループホームひかり、特別養護老人ホームグランツア)

講師は、ユマニテク医療福祉大学校(四日市市)介護福祉学科長の伊藤幾代先生。今までに、介護力の向上を目指した、介護研修などでもお世話になっています。

 

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名張育成会の利用者さんも高齢化が進み、看取りは避けられない問題となっています。そうした場合に備え、職員としてどうあるべきかを学び、方針やガイドライン策定に向けた議論の礎にしていくのが目的です。

 

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さて、「あなたの人生はあと1か月です」と言われたら?まず、看取りを考える前に、自身の終末期について考えます。

 

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私ならまず仕事を辞めて・・・所長や人事課が見ればショックを受けるでしょうが、実は7割以上の方誰もが、まず退職することを考えるそうです。

 

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普段あまり考えない課題に直面し、想像が広がった人、悩んでいる人など様々でしたが、テーブルディスカッションでそれぞれの意見を披露しました。

 

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伊藤先生によると、人生があと一か月と言われたら、大半の方が、まず仕事を辞めて「自分のため・・・」「家族のため・・・」の終活を果たそうと思うそうです。

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しかし、責任を持って社会での役割を担っている以上、人生の締めくくりとして「仕事の終活」も重要なのではないですか?と、職員たちに投げかけます。

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日々利用者さんから頼りにされている職員にとっては、非常に奥深いですね。

 

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また9割ほどの方が自宅で最期を迎えたいと願っていますが、今では願い通りになる方が1割強で、病院で最期を迎える方は8割弱にも上っています。ただ最近では、設置数の上昇などによって、施設などで最期を迎える方が増えてきており、ここに看取りに重要なキーワードが潜んでいると言います。

 

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施設で暮らす方は、「家族に迷惑をかけたくない」という思いを持たれています。そのような方にとって、施設は「家」であり、職員は「頼れる人」なのです。

最期まで自己実現を目指す、その人らしく最期まで暮らし尊厳のある生活が送れる、ご家族が悔いのない看取り介護ができる、それらを保障してこそ、安心して最期まで暮らせることができる。それが看取りケアの目的なのです。

 

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人は誰でも最期を迎えます。また人の死に出合うことは避けられません。その人らしい人生の大切な締めくくりを看取る。非常に大きな課題ですが、これからも真摯に取り組んでまいります。

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〈Art〉山﨑智明、浅井幸男 ふたり展

名張育成会ワークプレイス栞の文芸活動拠点「アトリエ彩」で創作活動に取り組んでいる山﨑智明さん、浅井幸男さんの二人が、三重県津市にあるギャラリー「VOLVOX」で「ふたり展」を開催しました。

その様子などを、ほんの少しですがお伝えします。

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県庁舎おとなりの四天王会館敷地内に「VOLVOX」があります。 

 

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真っ白でスクエアに伸びるエントランス。扉の向こうに、ほのぼのとした感動の世界が・・・ ♪

 

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自然光を活かした躍動感あるロフトと、落ち着きあるフロア2面に、二人の感性が広がっていました。

 

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細かい柄をていねいに描き綴る山﨑さんの作品。年々入選作も増え、本年はドイツでも展示され話題になりました。

 

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モチーフであるウルトラマンを思い描き続けている浅井さんの作品。優しい個性がそのまま表れている作品は、子どもたちにとても人気があるのです。

 

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作品に関するお問い合わせは、ワークプレイス栞「アトリエ彩」まで。

フェイスブックf:id:ikuseienmirai:20180721195211j:plain https://www.facebook.com/workplaceateliersai/ 

メールアドレス shiori@n-ikuseien.jp f:id:ikuseienmirai:20180721195248p:plain

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