〈New〉ガンバレっ、フレッシュさん!

こんにちは、MiRAiです。先日、この春から育成会に入職する新人の方たちを迎え、新人フォロー研修を行いました。

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この研修は、入職時までの間に不安に思うことをできるだけ解決し、職場に慣れるようにと採用者同士、また諸先輩との交流を図るというのが主な目的です。今回は、試験などで学校を休めない学生を除く8名が参加されました。

 

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「遠慮なく何でも聞いてくださいね!お昼は一緒に食事をしながら親睦を深めましょうね!好き嫌いはありませんか?」などと緊張をほぐすように、研修の目的や一日の流れを説明したあと自己紹介から始めます。

 

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研修を担当している人事課3名と、希望されている職種のセンパイ4名です。

 

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こちらは、次年度のフレッシュさん。希望職種は、生活支援員、児童指導員、保育士、管理栄養士とバラエティです。

 

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続いて、各センパイ職員より、仕事について説明します。職場の特徴や様子はもちろん、職場の魅力、入職時の失敗談や不安に思ったこと。そして、どのようにしてそれを乗り越えたかなどなど。

 

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フレッシュさんからの質問も、希望職種のセンパイに直接聞くことができるので具体的です。『Q:管理栄養士として調理を手伝うことはありますか?』「A:調理はしませんが、利用者さんに寄り添ってお食事の様子を伺い、次のメニューに活かしたりしますよ!」

 

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『Q:保育園は異才児保育ということですが、新人でも大丈夫ですか?』「A:異才児保育といっても、各学齢担当の保育士と連携しながら保育するので大丈夫ですよ!」

 

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『Q:初めての一人暮らしで不安なのですが、どのような様子ですか?』「A:最初は仕事に加えて家事など覚えることがいっぱいあって大変なのですが、徐々に慣れてくるかな…?」

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「同期職員はだいたい同じ時期に似たような悩みを持つので、お互い情報交換するのもいいと思います。そういう意味で、同期は大切ですよ!」と人事課長からもアドバイスがあり、フォローにちょっと安心したセンパイ君!

 

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センパイ職員も最初は緊張気味でしたが、大先輩職員に突っ込まれたりするうちに緊張もほぐれ、気負うことなく素直にアドバイスをしていました。そう、センパイ職員も何年か前は、みんなフレッシュさんだったんですものね!

 

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そして和やかな雰囲気になったところで、本日の研修が無事終了。センパイ職員もフレッシュさんも、みんなホッとした様子ですね!でも、皆さんの笑顔がステキです。

春の到来が待ち遠しいですね!ガンバレっ、フレッシュさん!!

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〈Project〉三重県ワークライフバランス推進サポート事業プロジェクト

こんにちは、MiRAiです。さて、障害者入所支援を行う〈成美〉が、三重県で働き方改革を推進する「2017年度三重県ワーク・ライフ・バランス推進サポート事業所」に選ばれ、6人によるプロジェクトチームを発足。昨年秋より業務や環境などを見直す話し合いを続けています。約半年間の成果を県に発表する「報告会」を2月末に控え、プロジェクトメンバーは最後の確認に余念がありません。

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三重県が行うこの事業の、「専門家サポート企業(5社)」のひとつに選ばれたのが昨年秋。毎回専門家の指導を受けて、アドバイスをいただきながらも試行錯誤が続きました。さて、成果はあったのでしょうか…

 

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プロジェクトを陰ながらも力強く推進してくださるファシリテーターさん。月に一度来社され、みんなの意見を素早く整理していきます。

また、netを介して打ち合わせの様子がモニターリングされ、専門家によるアドバイスも広範にわたって的確に行われます。

 

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「まず最初に今日のリーダーを決めましょう。誰に務めてほしいか指してください!」というわけで、今日のリーダーはN君に決定!

今までに進めてきた課題は「スケジュール管理」「次の人が働きやすいよう(利用者さんの)パジャマを整理する」「業務日誌の見直し」「休憩室の改善」「職場の皆で話したい」「笑顔コンテスト」の6つです。

 

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課題を一つずつ確認します。何ができて、何ができていないのか。また、更に改善の余地はないのかなど・・・まずは、1分間でフセン出し。ファシリテーターさんがタイムキーパーになって時間を測ります。

 

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まず、情報整理の一環としてホワイトボードの再活用がテーマに上げられました。それぞれが自分の意見を述べあい議事は進みます。

 

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意見を述べた後、ファシリテーターさんをチラリ…

 

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それはどうでしょうか!と一斉に異論が…(笑)。予定の時間がきて、最後はリーダーN君によって課題がまとめられました。

 

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次は「笑顔コンテスト」の進捗について議論します。この課題を担当しているMさんによって進捗の報告と、担当としての意見が上げられました。

 

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・・・と、ここで「笑顔コンテスト」について簡単にご説明します。これは、『笑顔あふれる、素敵な明るい職場にしよう。』などを目的として、笑顔や挨拶がステキだと思った職員をみんなで選ぼうというコンテスト。利用者さんはもちろん、来場者の方や他事業所職員などが、「ステキ!」と感じた職員のパネルにシールを貼って投票するものです。その結果はいかに・・・それは、追ってご報告しますね!!

 

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そのコンテストですが、「自分から率先して笑顔で挨拶することを意識した」という意識改革につながった意見もあれば、「コンテストだけで終わらせず、今後どのように維持していくかが課題」という問題も提起され、議論は深まっていきます。

 

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「新たな課題も出ましたが、これからの成果が楽しみですネ♪」とファシリテーターさん。

 

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最後に、この半年で自分の何が変わったか。また、メンバーで誰のどこが一番変わったかを、それぞれ聞かせてください!というわけで、テーブルにフセンを貼っていくと・・・

 

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自分の変化では「挨拶を意識するようになった」「間接業務で次の人の思いに立って引き継ぐよう心掛けた」などそれぞれ自己改革がみられたようです!

また他メンバーの変化では、大半の人がMさんについて「積極的に意見を述べるようになった」「いろいろ声をかけ励ましてくれる」などと一致して好評価!みんなから拍手で称えられ、ご本人は顔を赤らめてホロリ(涙)。実は、後方で見守っていた所長も思わずホロリ…

 

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そのようにして、議論と実践を積みながら進めたプロジェクト。

 

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最後にnetを通じて見守ってくれた専門家の方も「この半年で皆さんの成長に寄り添えたことが何よりうれしい!」と感想をいただきました。その言葉にメンバーはもとより、後方にいる所長も何か込み上げたものをこらえているような(?)優しい笑みで、みんなを称えていました!

 

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ファシリテーターさんを迎えた最後のミーティングを終え、みんなで集合写真。「ピースはやめとこ!どないして撮んねん!」とどなたかが急かす中・・・

 

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後列はワーク・ライフ・バランスの頭文字「W」を、前列二人は「ハート」となにやら勘違いされそうな指文字ですが、これまでご指導いただいた方々に感謝の意を込めて記念撮影です。

 

さて、今回は「働き方改革」という大きなテーマに臨みましたが、まず身の回りからでも、少しずつでも働きやすい職場にできるという自信と、何より解決しようとする姿勢が職場と職員の成長にもつながる、良い連鎖を生んでいくように感じました!2月末の報告会、楽しみです!!

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MiRAi〉広報紙MiRAi2月号を発行しました

こんにちは、MiRAiです。さて、名張育成会広報紙MiRAi2月号を発行しました。

今月号の特集は「福祉って働きやすいの? 働きにくいの?」

 

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新卒、転職、パートなど、職域や職種を越えた、入職9年から9カ月までの職員による座談会から、福祉業界に飛び込んだ今の思いを語ってもらいました。

また、2月中にこのブログで、座談会の様子をお届けしますね!

 

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裏面で各月にお届けしている、名張育成会の専門職による季節情報。今月は看護師による「季節の健康情報」で「花粉」に関する情報をお届けしています。

『MiRAi』はご希望先にお届けしていますが、下記からダウンロードして下さればすぐにご覧いただけます(約4MB)。また、バックナンバーがご覧いただけるよう公開方法を検討中ですので暫くお待ちください。

MiRAi2月号 http://www.n-ikuseien.jp/news/pdf/20180201_mirai_vol75.pdf

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〈Information〉バザーのご案内とご協力のお願い

こんにちはMiRAiです。皆さまのご理解、ご協力により開催させていただいております「名張育成会ふれあいバザー」も、今年で第13回を迎え2月25日(日)に開催する運びとなりました。

 

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バザー用品の募集を2月15日(木)まで行っておりますので、引き続きご支援を賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。(まず、上記宛お電話いただければ幸いです。)

バザーの収益は、皆さまのお気持ちを大切にし、障がい児・者の生活環境向上のために利用させていただきます。

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昨年の様子です。小学校の体育館にところ狭しと並べられた「志」と、多くの人の「熱気」で、寒い冬が心も身体もとても温かくなるバザーです!今回もご協力をどうか宜しくお願い致します。

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〈New〉平成30年法人全体職員会議を行いましたー後半

こんにちは、MiRAiです。さて、新年を迎えて行った法人全体職員会議の後半をご報告します。

 

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まず、研修報告として、秋に行った「デンマーク視察研修」の報告がされました。始めに、このような機会を与えていただいた法人、また職場の方々はじめ皆さんへの感謝が述べられました。

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同国は高福祉高負担国家で市民の生活満足度は高く、2014年の国連世界幸福度報告では第1位でした。その暮らしは、私たち社会福祉法人が掲げ目標としている理念が至る所で具現化されており、とてもわかりやすく、大きな刺激を受けてきたと各視察先の様子を細かに報告されました。

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職員も報告や資料に見入っていますね!

 

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新規事業報告として、〈レインボークラブ〉が行っている「生活困窮者就労訓練事業」の説明がありました。経済的な援助にとどまる「生活保護制度」に対し、その方の可能性を見出し将来的な自立を支援しようという国の制度「生活困窮者自立支援制度」に基づく事業として、社会の担い手を一人でも多くと各自治体の関心も深い事業の一つです。

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平成27年4月からスタートした制度ですが、名張市では初めて認可されたモデルケースともなる取り組みです。現在法人内での環境整備や修繕業務を請け負っており、日を追うごとに依頼が増えてきています。「法人全体で行う事」「働くことの大切さ」「ありがとうなど感謝の言葉の力」「必要とされる存在ということが確認できる場所であること」など成果を積み上げてきています。

 

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事業報告の最後は、〈ワークプレイス栞・アトリエ彩〉のアート活動です。最近公募展での入賞も増え、昨年秋に開催された「亀山トリエンナーレ」では、招聘作家として選ばれて作品が多く展示されました。また、三重大学教育学部美術教育の山田康彦教授を、3年前に三重県立美術館館長からご紹介いただき、その後相互に情報交換するなどお付き合いをいただいています。

 

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また、専門外の職員のために、「こども絵画教室アトリエエピ」を主宰している森敏子さんにアドバイザーとして月2回お越しいただき、一緒に活動をしています。さて、栞のアーティストたちの無垢な感性による表現活動は、絵を描くことが生活そのものだったり、また周囲の人々の心の目を育てるなど、色々な気付きに役立っています。

 

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次に、平成29年4月以降に採用された中途採用職員の紹介がありました。本年度は、4月に〈高齢グループホームひかり〉が、また7月に〈特別養護老人ホームグランツァ〉を相次いで開所したために、54名の方が私たちの仲間になりました。本日は、当直などを除いた職員が直接紹介されました。

 

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会議の締めくくりは、非正規職員の永年勤続表彰です。本年は、30年以上1名、20年以上2名、10年以上18名の方を表彰し、市川理事長より感謝状を贈呈致しました。

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冒頭に話ました通り、長く働いてほしいという思いの表れとして、また長く勤めていただいた感謝の気持ちとして顕彰するものです。まず、非正規職員の方を紹介させていただきましたが、長く働きたいと思えるような職場づくりに努めたいとして表彰を締めくくられました。

最後は和やかな雰囲気の中、約2時間の全体会議を終えました。

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〈New〉平成30年法人全体職員会議を行いましたー前半

こんにちは、MiRAiです。平成30年を迎え、法人全体職員会議が開催されました。前半と後半の2回に分けてご報告します。

法人全体職員会議とは、全職員が一斉に集まるもっとも大きな会議で、新年度が始まる4月と、新年を迎える1月に行われます。 この日は、当直などを除いた職員が一堂に会し、それぞれに新年の誓いを立てました。

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まず 市川理事長より、政府の「人生100年時代構想会議」に起用された※「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」というベストセラー書に触れ、『これからは70歳や80歳と長く働かなければならない。お金も必要だし職場も必要。何より健康であることが必要。健康というのはとても大きな資産なので、一人ひとりが健康に目を向けて取り組む「健康リテラシー(健康への適切な理解と対処)」を高め、そして長く働いてほしいと思います。』 と抱負を述べられました。

※「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」リンダ グラットン他著。100年ライフの時代には、長い老後のために蓄財も必要だが、変化し続ける環境に対応するためには、ライフ(人生)とワーク(仕事)のバランスが重要。AIの進歩などを受け雇用はどう変わるのか。健康にはどう留意すべきか…など示唆に富んだ提言となっている。(参考:amazonメディア掲載レビュー)

 

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 次に、精神科医斉藤聡明先生が平成9年から20年間にわたり法人で講演いただいた本の、頒布のご案内です。

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『この本には、私たちの目指したいこと、歩んで行きたいということが詰まっていますので、少しずつでも読んでほしい。尚これからは、「よろず相談」という形で、先生との対話を通じて教えていただくことができるので、ぜひ参加をしてください。』

 

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『また、斉藤先生から私たち全員にプレゼントされた「花ごよみ」というカレンダーは、日本のささやかな季節のめぐりを72に分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」ごとにめくられます。小さな自然の変化に繊細になることで、日常の小さな幸せに気づくことができます。弱い立場におられる方への思いもそうでしょう。手元に置いていただいて、細かい自然に目を向けられる職員になっていただきたい。』

  

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『 平成30年を迎え、今年度も3カ月余りを残すこととなりました。最後まで、それぞれの事業をていねいに、誠実に進めてください。皆さんのお一人おひとりのご健康とご発展に期待しています。』と述べ、挨拶を締めくくられました。

 

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次に宮田常務理事より、「名張育成会のこれから」という主題の講話がありました。

 

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まず、基本理念について『法人が目指すべき方向、価値観を示したもので、時代とともに変革が求められる中でも、基本理念については変わることがない。私たちの高い志なので、日常に照らして常に振り返り、実践してほしい。尚、基本理念については年4回研修を行う予定です。』また、運営方針、基本理念の役割それぞれの説明がありました。

 

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経営の3要素についても、『基本理念を軸として、まず利用者の方々に安心して利用いただく、そして職員にやりがいが生まれ安定した生活を送っていただく。その上で経営の満足につながり、そのことが利用者さんに還元されるのです。』と説明され、法人が目指すことや、「礼儀作法を身に付ける」など職員に求めることを述べ、講話を締めくくられました。

 

さて今回はここまで。後半は、25日に掲載予定です。

 

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〈Thanks〉オレンジヴォイス10thコンサート

こんにちは、MiRAiです。名張育成会〈名張市地域活動支援センター ひびき〉の利用者が、『希望を持って前向きに生きていこう』と2007年に結成された男女混成コーラスグループ「オレンジヴォイス」。

精神障害の当事者として、その経験や思い、また願いや誓いを込めた詩に、名張市内でピアノ教室を開く、YI先生が曲をつけたオリジナル曲十数曲を中心に、様々な機会をいただいて活動しています。

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その10周年を記念し、今までお世話になった方やご家族に対してお礼を込めたコンサートが開かれました。

 

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受付では、早くから招待者がお見えになりました。

 

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開園前に雑談して緊張をほぐします!そしていよいよ開園、緊張の一瞬。

 

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コンサートでは、歌とともにメンバー一人ひとりが思いを語ることで、自分たちのメッセージを伝えてきました。すべてを知っていただきたいのですが、ほんの一部を紹介します。

うつ病で苦しい思いをしなかったら、10周年を迎える喜びをこの仲間と味わうことはなかったでしょう。最初はただ一生懸命、上手に歌うことばかり考えていましたが、この10年間で障害のことを広く理解してもらいたいという想いが強くなりました。いつも歌を聴いてくださる皆さま、支えて下さる皆さま、ありがとうございます。」

 

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会場にいる皆さんも、この10年を振り返っているようです。

 

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ところで、昨年開催された「みんなねっと」という全国大会で入選された川柳も紹介されました。

『後ろ向き ぐるっと回って 前向きに』前向きになろう!この10年での気持ちの変化が表れていますね。そんなメッセージにも温かい拍手が贈られました。

 

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重い病気と闘っていた方から、勇気をもらったメッセージの紹介もありました。

「誰にでも弱い時期はあります。だけど、誰でも強くなれる可能性はあるんです。辛い経験は、必ずあなたを変えてくれます。だかたお願いがあります。長くて辛い今を乗り越えてください。何度でも何度でも、乗り切ってください。一人が辛い時は、強く生きている奴らを見てください。何かもきっかけにして下さい。くじけそうな時の励みにしてください。」

 

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そして、ギターとのセッション。その方への感謝の気持ちも込めました。

 

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会場にも、その思いやもらった勇気が伝わったようです。

 

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前半を終了し、幕間ではいろいろな飲み物やデザート菓子などが用意されていました。「何が飲みたい?」

 

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後半は、津市で活動する「地域活動支援センタースタジオピア」の演奏で始まりました。この日のために、津市から駆け付けてくれたんですよ!ありがとうございました。

 

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そして、とっても明るい先生の伴奏で、オレンジヴォイスの後半がスタートです。

 

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途中、オレンジヴォイスの活動から離れた時期がありました。でも…

「今の目標は休まず働くことですが、それは、自分だけのことです。オレンジヴォイスの中で稀に良かったことは、舞台を終えた時の達成感です。そして、その達成感と、働く目標との違いは“自分だけでない”ということです。」

 

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ご両親だけでなく、舞鶴から祖母も遠路コンサートに来てくれた時から、家族や様々な想いが変わったそうです。

「辛い思いの助けになりたいと、東日本大震災後から、復興チャリティコンサートにも参加しています。復興を願って「大事な仲間」という曲を作り、大事な人を亡くした方たちに、元気を出して新たなつながりを作ってほしいという想いを込めました。この頃から、自分たちが、誰かの助けになって生きていきたいと思うようになりました。」

 

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オレンジヴォイスの活動で世間体なども気にならなくなり、地域での啓発活動や社会活動も熱心に行っています。

「困った時、苦しい時も、一人で抱え込まず信頼できる人に相談して欲しい。私はこれからもそうしていきたいと思う。という気持ちを舞台で語り、何度も高校生への啓発などでも、繰り返し相談の大切さを伝えました。」

 

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この10年で大きく変化し、人の気持ちがわかる大人に成長したといいます。

「ここに関わったことで、今の自分がいる。前の自分より今の自分が好きで、変われたことがうれしい。何がどうなるか、わからないものだと思う。出会いを拒否していた時に、向こうから自分に歩み寄ってくれる相手がいたから、今の自分がいる。今では、病気になったことを不幸なことと想わない。辛い時期もあったが、ここに来れたのなら、その時期があったことを良かったと想う。」

 

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最後の曲は、10年の軌跡を想って一つひとつの言葉をつないだ新曲「想-軌跡」を披露してエンディングです。メンバーの頭の中には、それぞれの想い出と、そして皆さまへの感謝の気持ちで一杯だったことでしょう。

 

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「明日に向かって」などオリジナル曲や、「ふるさと」など14曲を披露しました。今日来れなかったメンバーの分もメッセージを代読し、「仲間」だという気持ちを込めて歌い終えました。

 

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精いっぱい歌い終わったメンバーに、今までにも増して温かで、力のこもった拍手が贈られました。

 

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ご家族の方たちも一緒に記念撮影!

そして最後に、達成感溢れるみんなの笑顔をお届けします。皆さんの心が少しでも温かくなりますように!(感謝)

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