〈Art〉思いをこめた門松づくり

名張育成会では、生活支援や相談支援、こども支援や高齢者介護など様々な事業を行っていますが、社会での自立を目指した就労支援もその一つです。その支援を行う「レインボークラブ」が行っている門松づくりは、もう就労訓練の域を越えたプロの技。その作品をご紹介します。

 

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作業者が、感謝の気持ちを形に表したいと始め、昨年末で3年目となった門松づくり。当初は、ネット検索した写真を参考に手探りで作製しましたが、徐々に完成度が上がり、今では完全にプロの技です。

 

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大型の門松は、計6個を作製。サポートセンター(本部)玄関とレインボークラブ入り口、また特別養護老人ホームグランツァ玄関にそれぞれ1対を飾りました。

 

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鉢は、廃カンや使われなくなった漬物樽を利用。また竹、南天は職員が提供し、松は法人の敷地内にあるものを伐採するなど、主要な材料は身近なところから調達しています。

なんと鉢に埋めた砂は、溝掃除で上げた砂を洗い、長期間天日干しして使用。これも、作業者のアイディアなんですよ!

 

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また、同時にミニ門松を35個作製し、普段お世話になっている方などにお配りしました。

 

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このイラストや、書などもすべて、利用者さんや職員の手描きです!

 

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斜めに切るのが最も苦労したという竹の断面は、とても滑らかで艶やか。ここにも、思いがこめられています。

 

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最後は、玄関先でバランスをみながら飾り付け。

その作業姿と門松の完成度の高さに、通りゆく職員や訪問客皆さんから、感謝の言葉が投げられます。「その言葉だけで十分うれしいです!」また明日からの訓練にも思いがこもります!

門松の作製の様子を、MiRAiレポートブログでぜひご覧ください。

社会福祉法人 名張育成会|三重県名張市

〈MiRAi〉広報紙MiRAi1月号を発行しました。

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は、広報紙MiRAiご愛読ありがとうございました。本年も引き続きご愛読賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

さて、広報紙MiRAi1月号を発行しました。最新号は、こちらをクリックするとご覧いただけますよ。

令和2年初の特集は、『地域を越え、障害者の支援体制強化に取り組む「こどもライフサポートセンターはーと」が行う三重県委託事業』です。

 

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三重県が各市町村への支援事業として行っている、『地域の障がい児等支援体制機能強化事業』。今年度、「こどもライフサポートセンターはーと」が県からの委託を受け、伊賀市名張市鈴鹿市亀山市の担当エリアでその事業に取り組んでいます。

 

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このブログでは、昨年12月に鈴鹿市で行った、「アセスメントの役割・理解についての研修会」での様子と、参加者アンケートをご紹介します。

今回は、鈴鹿市亀山市の放課後ディサービス、児童発達支援事業所の支援員や相談支援員、支援学校の先生、また市教育委員会など関係者約60名が熱心に耳を傾けていました。

 

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介護福祉分野での『アセスメント』とは、将来にわたって「その人らしい」暮らしが過ごせるよう、その人のことを正しく知る評価のこと。生活の環境や特徴、能力などを確認した上で、今後どのように手をさしのべれば良いのかを示す羅針盤となります。

 

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「今までアセスメントを取ったことがない人」と聞くと約半数の手が上がりました。

「今日はアセスメントの、基本から応用までお伝えしたいと思っています。今日、高めた熱が冷めないうちに、早く事業所で共有するようにしてくださいね!」と呼びかけました。

 

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さて、終了後に行ったアンケートの一部を紹介します。

「アセスメントを漠然ととらえていたが、とても大事だとわかった。」

「アセスメントをとったことがない私にもわかりやすかった。」

「自分のアセスメントでは足りないと気づいた。」

「今まで表面しか見てなかったことがわかりました。」

「今までの自分になかった考え方に感動し、視野が広がりました。」

 

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「アセスメントの情報を更新していく必要性はわかっていたのに、今日のお話でハッとしました。保護者とよく話はしているが、きちんと記録をとれていないことを今すごく反省しています。早速事業所に帰って改善します。」

「もう一度事業所に戻り、見直したい。」

 

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「爪かみを心理要因と捉えがちけど、身体や感覚の要因にもしっかり目を向けなければいけないと改めて感じた。」

「その人のプラス面を見ることが大事。」

「障害の内容で先入観を持たずに接することが大切。」

「子どもの問題と、周囲の環境の問題を分けて考えることが大事」

「何も問題がなかったということを記録しておくことも大事。」

 

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「保護者の方へのお話の引き出し方、ねぎらい方など具体的ですごく参考になりました。」

「心のせい、家庭のせいにしない!とても共感します。そのことで傷ついている保護者は多いです。」

「親と子の意見が違うのは当たり前のことなのに、なんでも障害のせいにしていたことに気づかされました。」

「子ども、保護者の歴史を大切にしてあげること。事業所に帰ってすぐに実践したいです。」

 

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多くのアンケートからは、感動と熱意が感じられました。参加された皆さんにとって、とても実り多い研修会になったようです。この取り組みのように、日々子どもや保護者に接する支援員にも寄り添うことは、とても大切な「支援」であると感じました。また、下記のブログも併せてご覧ください。

社会福祉法人 名張育成会|三重県名張市

〈MiRAi〉広報紙MiRAiで振り返る2019年③

いといと明日は大みそか。今年最後のブログは、この一年を、広報紙MiRAiのバックナンバーとともに振り返えるシリーズの、9月~12月で締めくくります。

 

9月号は、名張育成会法人全体の給食を担い、地域の方に向けた献立作りも行う食事課を特集しています。

昭和33年の創立当初より「暮らしの中で食事はとても大切」と考え、栄養士によって健康で明るい食卓が支えられてきた歴史を持つ食事課。今でも管理栄養士5名が、配属された各事業所の前線で「食べる喜び」をお届けしています。みはた虹の丘こども園では、食べ残しが減ったと、保護者の方からも喜ばれているのですよ!

 

10月号では、平成28年4月からこの4月まで4年間の、初めて社会を経験する新卒正職員27名に実施したアンケートと5名のインタビューを紹介しました。

この1年間の中で、フレッシュな方の働く様子を取材できたことが一番印象的でした。写真では、職員の笑顔のシーンばかりを採用しましたが、利用者さんに寄り添っている真剣な眼差しをお伝えできれば・・・と、撮影技術のなさを痛感した取材でもありました。

さて、経験を積むとともに気付きが増え、社会人として成長していく姿が目に浮かびます。ガンバレっ!フレッシュさん!!

 

11月号は、9月20日(金)~21日(土)の2日間にわたって開催したインターンシップ「オータムキャンプ2019の様子を取材しました。

前月号に続いて、フレッシュな取材となったインターンシップ。学生の皆さんはもとより、ともに参加した新卒新入職員にも大きな気付きがあったようです。でもなにより、サポートしたベテラン職員や、管理職職員にも感動や気付きがあったように見受けました。「福祉ってやっぱり素敵な仕事なんだ!」ということを噛みしめた2日間でした。

12月号は、11月16日に開催した「ウインターイルミネーションイベント」の様子をお伝えしました。

令和になって初めてのイルミネーションイベント。今年のテーマは『人と人の絆~令和に咲きほこる~』。そのテーマのように、来場者が一つになった、とっても温かなイベントとなりましたね!今回は初めて来場者やパフォーマンス出演者にもインタビューし、生の声をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。

 

さて、本年も1年間ブログMiRAIをご愛読いただきありがとうございました。こうして振り返ると、至らない点が多く見られ、反省することしきりです。

次年度は、そうした点を改め、より読みやすく、より楽しいブログになるよう努力いたしますので、引き続きどうか宜しくお願い致します。

では、良いお年をお迎えください。

〈MiRAi〉広報紙MiRAiで振り返る2019年②

この一年を、広報紙MiRAiのバックナンバーとともに振り返ります。今回は、5月~8月をお届けします。

 

5月号は、みはた虹の丘こども園の、こども園への移行をご紹介しました。

今までの保育理念をさらに高めた、「生き抜くために~気づく・考える・やってみる~」という教育・保育理念は「つっく」「えーる」「みるみる」というキャラクターにもなり、子どもたちにもわかりやすく、将来を見据えた、生きる力を育んでいます。

4月以降、先生たちの手作りで木の大型ブランコが作られたり、園庭のシンボルくぬぎの木を囲むウッドデッキを作ったり、子どもの成長とともに園も成長しています。また、みはた虹の丘こども園のブログ ホームページも見てくださいね!

 

6月号は、2019年「世界ダウン症の日」日本版ポスターモデルになった、澤田仁美さんを取材しました。

国連が制定した「世界ダウン症の日」の2019年度日本版啓発ポスターモデルに起用され、啓発のシンボルとして日本全国に発信された仁美さんのポスター。「11月のダウン症会議でも色々な方に声をかけていただき、たくさんの方の前に出る機会が増えたことで、何より本人の自信につながっていると思います。」とお母さん。おしとやかな性格が表れ、ほのぼのとした雰囲気になりますね。実は、今でも私の机で微笑んでくれています!

 

 7月号は、リフォームしたききょうの家の様子をお伝えしました。

昭和63年に建築され、名張育成会の中では、ゆうらと並んで最古参になる建物!支援の柱である身体のケアをより深めようと、リフォームを行いました。

重度の身体障害者も多いききょうの家ですが、個別メニューの身体ケアやご家族との連携で、自分から進んで歩くようになった方や食事の介助が軽微になった方、またトイレで排泄できるようになった方など徐々に成果が生まれており、リフォームでさらに希望が膨らみました。

 

8月号は、6月27日(木)に名張育成会主管で開催した、第44回三家連精神保健福祉大会の、いがなばりピアサポーターたちの活躍ぶりを紹介しました。

その後ピアサポーターは、「伊賀市障がい福祉計画策定委員会」委員に任命された方がいることもあり、10月18日研修講師、11月29日啓発イベントの参加、来年1月18日イベントの司会やスタッフ参加などで活躍。今後の依頼も増える見通しです。これからの、ますますの活躍が期待されますね!

 

さて、今回はここまで。次回はいよいよ9月~12月を30日にお届けし、本年を締めくくります。

社会福祉法人 名張育成会|三重県名張市

〈MiRAi〉広報紙MiRAiで振り返る2019年①

年の瀬を感じる頃となりましたね。皆さんにとっては、どのような一年でしたか。

ブログMiRAiでは、広報紙MiRAiのバックナンバーとともに、この一年を振り返りたいと思います。26日、28日、30日の3回に分けお届けします。

 

1月号は、毎年行われている、百合が丘小学校の社会見学をご紹介しました。

ワークプレイス栞とは、お隣さんどうしになる百合小。自分たちが住む地域に関心を深め、ともに生活するために必要なことを知る学習の一環として毎年、2年生と5年生の児童がそれぞれ訪れてくれています。今年も、未来を支える子どもたちをお迎えしました。

 

2月号は、成美に備わり運用が開始された、介護浴槽(特浴)を取り上げました。

特浴とは、寝たままや座ったままでも入浴できる介護浴槽のこと。名張育成会では、4例目の導入となります。

現在成美では、週3日に交代で利用いただいており、ききょうの家に通われているにも週2日ほど交代で利用いただいています。今日もどなたかが、特浴で気持ち良くされているのでしょうね。

 

3月号は、どれみが主催している「あっとほーむ」の様子を取材しました。

児童発達支援センターどれみが、名張市伊賀市など近郊の保育園・幼稚園・特別支援学級など関係の先生方に呼びかけ、子どもの発達に大切な「遊び」について一緒になって学ぶ場です。

今年は3回開催し、のべ112名の先生方が参加されました。子どもたちの笑顔につながっていることでしょう!

 

4月号は、この春より実施した、外国人技能実習生受け入れについてご報告しました。

外国人技能実習生とは、母国では学ぶことが困難な技能を日本で学び、実習終了後に帰国し母国に役立てることを目的とした実習生のことです。

もう何度かこのブログや広報紙でもご紹介した、とっても明るく優しいお2人。今年の年末年始は帰国されず、お正月も勤務されるそうです。日本で迎える初めてのお正月。また、初詣の印象など伺っておきますね!

 

さて、今回はここまで。次回は5月~8月を28日にお届けします!

社会福祉法人 名張育成会|三重県名張市

〈Art〉三重県障がい者芸術文化祭入選です!

師走も押し迫ってまいりましたね。さて、そのような時期に、アトリエ彩に朗報が入りました。去る12月13日~14日に開かれた、三重県障がい者芸術文化祭で、アトリエ彩のアーティスト山崎智明さんの作品が、亀山市長賞(貼絵・CG部門)を受賞しました。

 

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『うろこカー』と題された貼絵です。一般に市販されている丸いシールを、下描きもなしに先頭からウロコのように重ね合わせ、山崎さんのモチーフである車を表しました。なんと、約400枚ものシールが、規則正しく貼られているのですよ!

絵心のない私だと、ヘッドランプや窓などといった既成の形でしか表現できないですが、山崎さんにとっては車体もキャンバスなのですね!

 

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激励に訪れた、櫻井義之亀山市長と記念撮影!

 

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その後に行われた式典で、賞状・記念品が授与されました。

 

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「うろこでできた車という発想が良い。とてもシンプルで、作家の心が表れているようで心地よい」と講評をいただきました。

 

また残念ながら入選にはなりませんでしたが、アトリエ彩の、他の出品作品です。心に見えたままに描いた素直な作品は、どれも見る人の心に投影され、優しい気持ちになります。

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河本晃司さん『ポ・テ・ト』

「大好きなマクドナルドのポテトを描きました。ハケに絵の具をたっぷりつけてトントンしました。」

 

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辻本早織さん『おかし』

色んなお菓子に見えて、想像するだけでおいしそうですね!

 

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的場乃莉華さん『Dancing Girls

「描き始めは女の子がたくさん。どんどん重なりあって描くスピードはものすごく早いです。」

 

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菅尾博司さん『シーサー』

「下描きなしで墨一色で陰影をつけて緻密に描き上げます。」

 

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西口武延さん『フラガール

「ファッション誌の外国人モデルを描きました。」

 

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毛利美貴さん『ゼンダングル』

「夢かわいいハートとか、お花とか、ユニコーン、コーヒーカップ、キャンディをデザインしました。」

 

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この日は、「虹の会(名張育成会後援会)」会長 耕野一仁さん(地蔵院青蓮寺住職)も、鑑賞に来場されていました。ありがとうございました。

さて、2月1日発行の広報紙MiRAi2月号で、アトリエ彩の活動ぶりを特集します。どうかお楽しみに!

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