コロナ禍によって、福祉を目指す学生の実習活動にも制約が出ています。そのような中、川崎医療福祉大学(倉敷市)の相談援助実習のオンライン模擬面接を、地域活動支援センターひびきを利用しているピアサポーターが協力し、3日間に分けて行いました。
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ピアサポーターとは、精神障害を経験した当事者がその経験を活かし、精神障害の苦しみや悩みを持つ方への支援を行う人達のことで、「助け合う仲間」という思いが込められています。厚生労働省の指針を受けて全国に広がり、その成果が注目されています。
さて、「利用者の支援計画を作成する」という目的の実習。まず学生二人ずつがペアになり、事前に面談のポイントなどを検討しました。
オンライン面談では、日常の生活での喜びや苦労、ピアサポーターになった動機、ひびきを利用した感想など、一つひとつ利用者の話に耳を傾けながら質問を重ねていました。
面談に臨んだ学生は12名。
オンラインでも、リアルでも面談を行うのは初めてだといいますが、モニターに映る利用者の目をしっかり見ながら、ていねいにコミニュケーションを図っていましたよ。
ピアサポーターにとっても、モニター越しでの模擬面談は初めての試みでしたが、学生達の思いのこもった質問に答えるうちに緊張もほぐれ、安心して答えているようでした。
面談の最後に、オレンジヴォイスという利用者で結成したコーラスグループの歌を全員で聴きました。そのうちの感想のひとつを紹介します。
『画面を通して皆さんの暖かな歌がこちらに伝わりました。歌詞の一つ一つに皆さんの想いが伝わって、これからに繋がる希望や明るい未来に向かっている素敵な言葉だと思いました。素敵でした。』
コロナ禍という大変な環境ですが、皆さんのピュアな心が福祉に活かされることを心より祈っています。