〈MiRAi〉地域で暮らし続けるための「地域生活支援拠点」、伊賀市に誕生です。

重い障害があっても、自分らしく、住み慣れた地域(まち)で暮らしていたい…。「親亡き後」も地域で暮らし続けるために伊賀市地域生活支援拠点オルハナ」が誕生しました。

 

「地域生活支援拠点」とは、障害者が地域で安心して暮らしていけるよう、地域生活への移行や定着のために支援を行う拠点のことで、緊急一時的な宿泊や地域での一人暮らしに向けた、体験的宿泊の居室を確保したり、地域生活を支援するサービス提供体制の、総合調整を図る場です。

 

8月吉日、伊賀市副市長大森秀俊様、山田地区自治協議会会長奥千史様始め多くのご来賓にご出席いただき開所式を行いました。まず、その様子をお伝えします。

 

市川理事長より、まず設立に当たって伊賀市からの叱咤激励や、地元山田地区の温かいご声援などに深い感謝の意を表され、法人が運営する他のグループホームと違い、初めて自前の建物で運営することになった。ショートステイや体験、また様々な福祉サービスと繋がりを持って、地域生活支援拠点として機能を活かしていくので、今以上の応援をよろしくお願いしたい。と挨拶されました。

 

次に伊賀市副市長 大森秀俊様より、重度の障害のある方が地域で暮らし続けることができる施設として、また障害のある人やそのご家族からの個々のニーズに合った支援などに応えていただける施設として、地域の皆様と共に共生社会の実現に貢献できるもとのして期待している。と挨拶をいただきました。

 

また伊賀市市議会議長 近森様正利様より、障害というものがこれから地域の皆様と一緒に生活していけるような*インクルーシブな社会を目指しています。それには、我々が障害の方を理解しないと強制できない。そういう意味では、大山田の皆様がこれから一緒に共生していこうという思いを持っていらっしゃることが本当にありがたいと思う。と挨拶をいただきました。

*インクルーシブとは、SDGsの実現にも貢献する理念で、すべての人が社会の一員として受け入れられるようにする考え方や取り組みのこと。ダイバーシティとは違って、多様性を認めるだけではなく、それを活かすことが重視されます。

 

三重県議会議員 森野真治様からは、障害を持っておられる方々、保護者の方々にとっても先々の不安の中で生活していると感じているが、そういう中で地域の中で暮らしていける施設を作っていただいたことに伊賀市障害福祉も一歩前に進んだなと大変うれしく、またありがたく思います。行政としても、障害者の方がいつまでも生き生きと自分らしく暮らしていただけるような制度の充実に取り組みますので、力を合わせていきたいと思います。と挨拶をいただきました。

 

最後に、山田地区自治協議会会長 奥千史様より、まだまだこれからの時代、このような施設がたくさん必要だと思う。ここへ入所された皆さんが早く大山田に溶け込んでいただける、そして様々なイベントにも参加いただきながら、この大山田に入所して良かったと思っていただきたいと思うし、我々住民もそのような方向で交流できればと思っている。とご挨拶をいただきました。

 

最後に、建築工事にご尽力いただいた㈱上野建築研究所、㈱大道建設各社に対し、感謝状と記念品を贈呈いたしました。

 

開所式に続いて内覧会が行われました。

自然光が注ぎ込むリビングの天井。優しい光が開放的な空間を生み出しています。

 

入浴後にゆったりとできるために置いている、脱衣室のソファ

 

1部屋12.15~12.35㎡のゆとりある広さ、また自分だけの空間を演出する差し色(アクセントカラー)を壁の一面に用いています。

 

キッチンとリビングが一体となったオープンキッチンで、温もりのある日々と見守りを実現します。

 

広く明るい開放的な玄関にもベンチを、また相談室を玄関内に設け、来所者への利便性とプライバシーに配慮しています。

 

リビングでは、台形のテーブルをパズルのように組み合わせ、目的に合わせて空間を活用する「ヘキサゴンテーブル」や、リビングの両サイドにありゾーニングに配慮したトイレにも注目が集まりました。

 

大山田の自然に根差し、地域生活支援拠点として住み慣れた地で暮らし続けられるよう、いつまでも寄り添ってまいります。

ikuseienmirai.hatenablog.com

 

三重県伊賀市平田641-1 大山田保健センター隣

TEL :0595-46-0027 FAX:0595-46-0028 oruhana@n-ikuseien.jp

〈MiRAi〉アートとカフェを楽しむ「Enjoy Summer 栞2023」を開催しています!

名張市立百合丘小学校西隣にあるワークプレイス栞。地域に公開されているギャラリーとカフェでは、8月31日まで「Enjoy Summer 栞2023」を開催中です。

夢広がるアートパフォーマンス新作カフェメニューで、のんびりとした夏のひと時をお過ごしください。

 

 

〈アートパフォーマンス〉ギャラリー彩

ガラス扉を解放し中庭と一体となったギャラリーでは、様々なマーブル模様に彩られたポーリングアートが広がっています。

ポーリングアートとは、一枚のキャンバスに複数色のアクリル絵の具を流し込み、偶然に現れるマーブルの色彩を楽しむ芸術のことです。偶然に現れる色彩のマジック。何に見えますか?

 

ポーリングアートなどをワークショップで楽しみませんか?

どなたでも参加できます。開催時間内にお越しください。

8月19日(土)13:00~17:00、費用:300円(各1回)

 

〈新作カレー登場〉カフェ輪

管理栄養士による、自然素材を中心に栄養バランスを考慮した日替わりヘルシーランチが自慢のカフェ輪に、トマトベースのオリジナルカレーが登場しました。玉ねぎを飴色になるまでじっくりと炒め、こんがり炒めた鶏肉と数種類のスパイスでジックリと煮込んだ、深い味わいのオリジナル・トマトチキンカレー(650円)です。

また香ばしいコーヒーや季節感あふれるオリジナルデザートもご用意しています。


日本財団チャリティ自販機>

アトリエ彩作家の作品をラッピングした、街をアートにする自動販売機、三重県で初お目見えです。1本ご購入ごとに10円が日本財団を通じて社会貢献基金に寄付され、街をアートで包みながら社会福祉に役立てています。

 

ワークプレイス栞 ギャラリー彩・カフェ輪

名張市百合が丘東9番町290番地 

電話:0595-62-3271、mail:shiori@n-ikuseien.jp

営業時間:11:00~16:00、

定休日:8月6日(日)・11日(祝・金)・12日(土)・13日(日)・20日(日)・26日(土)・27日(日)

〈MiRAi〉2020年春以来の交流イベント、グランツァの「甘味カフェ」

2020年春の緊急事態宣言以降、他の事業所同様に特別養護老人ホームグランツァでも窮屈な生活を強いられてきましたが、この5月に打ち出された行動制限の緩和策によって、ゆるやかに行動制限の緩和を進めています。

その一つが、全入居者を対象として行ったイベント「甘味カフェ」。久々に1階ホールに懐かしい顔を揃え、みんなでコーヒーやジュースなどの飲み物、また季節のフルーツなどを楽しみました。

広報紙MiRAi7月号では、その様子をお伝えしています。

 

毎週木曜日の14時~15時30分、1階のホールでカフェイベント「甘味カフェ」を開催しています。

メニューは管理栄養士が腕によりをかけて手作りするお菓子や、旬のフルーツを使ったデザート。またドリンクメニューは本格的なドリップコーヒーや、ご希望に沿ってアレンジしてご提供しています。

 

広いホールはすぐ満席に!カラオケも始まりました!!

 

「お元気で何より、やっと会えましたね!」実は、緊急事態宣言以降、ユニット担当職員以外入居区域に立ち入ることができず、普段職員室にいる職員にとっては、3年ぶりの再会となった方もおられるほどでした。

 

ホワイトボードを使っての筆談も話が弾みました!

 

「お味はいかがですか?」

 

キッチンも大忙しです。

 

また、来週お会いしましょう。お待ちしています!!

 

入居者皆さんも職員も、誰もが心の底から笑顔になった「甘味カフェ」

もっとコロナ禍が落ち着けば、ご家族の方もお招きして一緒に楽しみたい!夢が、どんどんと膨らんでいました!

〈MiRAi〉コロナ禍の暮らしにも温もりを提供してきたグループホーム

梅雨入りし、アジサイの瑞々しさが街に潤いを与えていますね。

2020年の緊急事態宣言から数えて3年目の春、様々な対策や制限を強いられていたグループホームでの暮らしにも、ようやく明るい兆しが見えてきました。

これまでの間、特に感染予防に気を付けながら利用者一人ひとりの暮らしに寄り添い、ワーカーやヘルパーがチームとなって繋いできたもの、それが「住まい」の温もりです。

「どんな時でも、気持ちが安らいでいてほしい。」広報紙MiRAi6月号では、そう願うワーカーたちの一コマを紹介しています。

 

「何でも打ち明けてもらえる存在になりたい。」ワーカーのKさんは、利用者にとって心の拠り所。

 

「お帰り!」帰宅時、おもわず明るくなるひと時。

 

朝の身だしなみをお手伝い。

 

ゆーゆのヘルパーとしてポピーホームを訪問しているTさん。個別支援で、着替えや食事などの介助をしています。「甘えてくれるのは信頼の証。とても嬉しいです。」

 

「入居者皆さんが外出先から帰ってきて、ほっとしてくれたら、それが一番うれしい。」帰宅後の会話を楽しみにしているワーカーのHさん。

 

「朝ごはん、あんまりお腹すいてない…」「じゃあ、おにぎりにするから、味噌汁といっしょに食べてみて!」

 

夕食前のひととき。今日のメニューを聞いて、苦手なメニューがある利用者さんには別のおかずを用意することにした。

 

利用者さんの着飾った写真を見て、「わーきれいね!」と盛り上がる!

 

今回取材したグループホームは2階建て。4人が過ごす我が家です。

 

グループホームとは、障害者や高齢者などが少人数ずつ地域で暮らす「家」のこと。それぞれワーカーが交代でお世話役となり、24時間寄り添っています。

名張市伊賀市グループホームを運営する「くらしサポートゆっくる」では現在、16のホームで88人の方が利用されており、この夏には伊賀市平田で新しい短期入所併設のグループホーム「オルハナ」が誕生します!

オルハナ パンフレット

いくつもの専門職が、切れ目なく寄り添うことで生まれる住まいの温もり。厳しい環境を乗り越えた新しい生活様式になっても、この思いは変わりません。

 

〈MiRAi〉一人ひとりの個性に、とことん向き合い「働きやすい環境」を提供する

GWを迎え、春が尽き田畑が潤う季節となりました。寒暖を繰り返しつつ、大地に元気が宿るようですね。

さて、広報紙MiRAi5月号を発行しました。今月は、昨年の事業再編で新しく開設した「とも2nd(セカンド)」を取り上げました。

個性のある自閉スペクトラム症の症状を持つ方に対し、できるだけ不安を排除し、一人ひとりに安心できる環境を提供する。そのようなことに「とことん向き合う」取り組みを紹介しています。

 

従来の「とも」の作業場に加え、事業再編で使用できることになったプレハブの作業小屋を「とも2nd(セカンド)」として有効活用。

ビビッドで明るく開放的な外装にして、内装もブルーとピンクのパステルカラーで特徴づけをしました。

また、その部屋の間に職員室を設け、2つの部屋を同時に確認できるようにしています。

気持ちが落ち着けるようにとブルーに彩った部屋では、できるだけお互いが干渉しあわないように余裕をもってテーブルを配置し、一人ひとりが「安心」を感じられるよう、お互いの相性や、窓や壁の位置などに配慮して座る場所を決めています。

また温かみを感じるようにピンクに彩った部屋では、できるだけ周りからの不要な刺激を避け、不安を感じることのなく仕事に専念できるような環境にしています。

どんなに障害が重くても、働くことで「やりがい」を覚え、生活に「楽しみ」を生み、「健康に暮らす」。その実現を目指し、一人ひとりのこだわりにとことん向き合ってまいります。

〈MiRAi〉認知症に向き合い、自分らしく暮らすということ…

春休みに入り、公園ではマスクを取った子どもたちの元気な声がこだましています。また桜の下でのんびりと佇むお年寄りや幼児連れの親子など、街に彩りと賑わいが戻ってきました。春ですね!

さて広報紙MiRAi4月号を発行しました。今月は、認知症者の暮らしに「光」を当てました。

認知症=何もできない、何もわからない」という印象を持たれている方もいらっしゃると思いますが、実際には、明るく前向きに暮らしておられる方も多いのです。今回はそのようなお姿を紹介し、認知症へのご理解を深めていただく一助にしていただければと編集しています。

 

ご家庭で重要なのは、完璧な介護よりも穏やかな人間関係です。まず認知症という病気を理解して接し、本人との信頼関係を築くことが大切です。

認知症」とは、脳の病気の一種。認知機能(記憶、判断力など)が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。65歳以上の高齢者では7人に1人程度、軽度認知障害の人も加えると4人に1人が認知症とされています。(※)2012年度時点、政府広報オンライン『知っておきたい認知症の基本』より。

掃除や食器洗いなど家事をお願いすることで肯定的な感情が得られ、生活能力の維持にも役立ちます。

認知症という病気を誤解していませんか?認知症という病気は、私たちの人生の一部です。認知症になっても、人生を自分らしく生きている人はたくさんいます。むしろ、そうした人のほうが多いかもしれません。

仮に、認知症と診断されてもその日から何もできなくなるわけではありません。相当進行するまで、あなたの生活にとって重要な能力は失われることはありません。』

認知症介護研究・研修仙台センター発行『もしも 気になるようでしたらお読みください』より

「話し相手がいる。」実際に、気の合う人とのコミュニケーションは、日常の生活を豊かにするのです。

また、様々なレクリエーションや家事などを通じて脳に刺激を与え、生活能力を維持したり、昔好きだった事、得意だった事などを楽しむことで自信や肯定的な感情が得られ、精神的な安定を図ることができます。しかしこれらは、何も認知症だけに有効なわけではありません。

・認知リハビリテーション→塗り絵、音読、ゲームなど

運動療法→体操や散歩をする

音楽療法→歌ったり演奏を聴く

・園芸療法→花や野菜などの世話をする

・回想法→過去の思い出を語り、記憶を刺激する

グループホームひかりでは、カラオケが得意な利用者さんを中心に、皆で楽しく歌うという合唱レクリエーションがあります。メロディは知っているが、歌詞までは…という方は、歌詞カードを見ながら歌われます。

しかし、歌詞カードの中からいま歌っている曲を探し出すことのむつかしい方がおられます。そういった場合は、職員が歌詞集のページをめくります

たったそれだけのことで、皆さんに楽しく歌をうたっていただくことができます。

認知症の支援というのは、この合唱レクリエーションにおける歌詞カードをめくるようなものなのです。

職員による、ほんの少しのお手伝い。

「いつまでも、自分らしく暮らしてほしい。」

認知症と向き合う職員は、心の底からそう願っています。

認知症は、誰もがなりえる病気だと考えられています。だからこそ、認知症への正しい理解と、その方を包む温かいサポートで病気の進行を遅らせ、長く自分らしく暮らしてほしいものですね。

「高齢者グループホームひかり」は地域密着型の施設として、認知症相談の窓口ともなっていますので、お気軽にご相談ください。

連絡先:hikari@n-ikuseien.jp 0595-65-6766

担当:橋本(はしもと)

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〈New〉伊賀市大山田グループホーム〈オルハナ〉地鎮祭を行いました。

今年8月、伊賀市大山田に開設するグループホーム〈オルハナ〉地鎮祭を行いました。

伊賀市内での施設整備が十分でない状況で、特に不足している重度の方の暮らしの場として、放課後等ディサービス〈ココロノイロ〉がある「大山田保健センター」の敷地内に、男女の共同生活援助短期入所を担う事業所を設することになりました。

事業所名の〈オルハナ〉とは、ハワイ語の『オハナOhana:精神的に支え合う家族や仲間)』と『ルアナ(Luana:みんなで一緒に楽しむ、リラックスする)』を合成した造語で、『一人一人の「楽しむ」瞬間を大切に、ありのままの自分らしく、居心地の良い暮らしを追求する』という思いが込められています。

地鎮祭とは、地域の土地に住む神様に家を建てるお伺いをたて、建築場所を祓い(はらい)浄めて(きよめて)もらう儀式です。つまり、土地の神をまつり,工事の無事を祈る儀式のこと。

今回は、名張育成会関係者ほか、地域代表の山田地区自治協議会 会長 奥千史様、平田地区 区長 富岡通郎様、鳳凰寺地区 区長 中川保和様始め、建築設計施工の方々にご参列いただき、厳かに執り行なわれました。

 

植木神社渡邉宮司による祝詞奏上のあと、四方祓いの儀を行い、建築場所の四方を祓います。

 

そして、地鎮の儀として仮初の儀、穿初の儀、鍬入の儀を行ったのち神職が鎮め物を砂に埋め、玉串を神前にお供えしました。

 

滞りなく儀式を終え、施主を代表して市川理事長より名張育成会の職員も伊賀市民が多く、この地域での展開は自然な流れであったのだと思います。長く伊賀地域の障害者の方々には不便をおかけしましたが、これから地域で可愛がっていただけるよう施設運営をして参りますので、皆様のご支援を賜りたい。」と誓いとともに挨拶を述べました。

 

地域を代表して、山田地区自治協議会会長 奥千史様より、「福祉の充実は地域の充実にもつながる、社会福祉法人として歴史と実績のある名張育成会にきていただき心強く思う。これから地域をあげて協力したい。」と述べていただきました。

 

伊賀市社会福祉の向上に貢献していきたいと考えております。地域の皆様、どうかよろしくお願いいたします。

社会福祉法人 名張育成会

〒518-0615 名張市美旗中村2326

TEL 0595-65-0271 FAX 0595-65-2936