大人に成長してから「成峯(*2)」へ暮らしの場を移す、また自立を目指して「成峯(*2)」から「ゆっくる(*3)」へ地域移行する。
広報紙MiRAi10月号では、それぞれ成長し、暮らしの場が移っても本人の思いをつなぐ、とぎれない支援を紹介しています。
美紀さん(仮名)は、支援学校高等部入学前後から卒業までを[はーと(*1)]で過ごし、現在は[成峯(*2)]に暮らしながら就労移行支援を受けて働いています。
休憩時間などはそこで知り合った友人と、ファッションやアニメの話で盛り上がり、自立への気持ちを後押しします。
そしてこの冬、さらに社会的な自立を目指すため[ゆっくる(*3)]のグループホームへ暮らしの場を移し、地域に羽ばたく決意をしました。
休日には好きな服を着てショッピングなどを楽しみたいと、移行後の暮らしに夢を膨らませています。
直子さん(仮名)は、支援学校高等部入学前後から卒業までを[はーと(*1)]で、卒業後22歳ごろまでを[ぽぷら(*1)]で暮らしていましたが、この8月に「成峯(*2)」へ暮らしの場を移しました。
玄関前で寛いでいると、「はーと、ぽぷら(*1)」でお世話になった職員が通りかかりました。「元気そうね!」
博さん(仮名)も、支援学校高等部入学前後から卒業までを[はーと(*1)]で、卒業後22歳ごろまでを[ぽぷら(*1)]で暮らしていました。
そして直子さんに続いて9月に博さんが[成峯(*2)]へ暮らしの場を移し、新しい生活をスタートさせました。
子どもから大人へ、成長に伴って暮らしの場が移っても、とぎれのない支援で寄り添い、思いをつないでまいります。
(*1)[こどもライフサポートセンター はーと、ライフステップ ぽぷら]発達障害の見受けられる利用児(者)が、成長と共に自分らしく有意義な生活が送れるよう、生活の中から発達を支援する通過施設です。[はーと]は、3歳~高等部卒業を迎える18歳までの児童が暮らし、[ぽぷら]は18歳から概ね22歳までの、社会環境に慣れる間の大切な時期を支えます。
(*2)[成峯、成美]知的障害のある成人の方の入所施設です。毎日の暮らしの中で、地域生活を目指して、ひとりひとりのニーズに応えられるような取り組みをしています。
(*3)[くらしさぽーとゆっくる]16のグループホームをもつ事業所の名前です。「どんなに障がいが重くても地域で自分らしく暮らしたい」、「一人暮らしは不安だけど自立したい」など、いろいろな願いに寄り添って、安心して暮らしていただけるよう支援しています。